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富山の魅力を語る
※この記事は、2021/4/20に個人のFacebook(友達のみ閲覧可)にアップしたものに写真を添えて転載しています。
私は、山形県以外の全都道府県を、観光または出張で訪れた(早く山形に行きたい)。中でも一番ワクワクしたのは、2年前に訪れた富山県だった。
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観光地として魅力的な街はいくつもある。今回訪れた金沢、そして福岡、仙台(写真)などは、見所も多いしグルメも楽しめる。基本的な見所はコンパクトにまとまっていて、交通も便利。一泊二日のプチ旅行から、ちょっと長めの旅まで幅広く対応できるのも魅力だ。
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北海道や沖縄(写真)は、もうその名前だけで魅力的。
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いずれの場所も、私は何回も行きたくなって、実際に何回も訪れている。なのにそれらを抑えて富山が私を魅了するのはなぜか、考えてみたい。
今朝、ホテルの部屋に届いた北國新聞一面の天声人語(朝日新聞)というか、小社会(高知新聞)というかのコーナーには、金沢駅と富山駅の比較について書かれてあり、興味深かった(ローカル新聞大好き)。
金沢駅(写真)は新幹線の開通によりたくさんの人が訪れるようになったが、コロナもあり、駅前の大きなビルもなくなってしまってなんだか閑散としている。富山駅は初動こそ遅れたものの、駅から乗り換えられるトラムが整備され、めっちゃいい感じ。街は生き物だからこそ、街づくりは難しい。というような内容だった(曖昧ですみません)。
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私が富山を堪能できたきっかけは、北國新聞の言う通り、新幹線の改札を出たところにあるトラムへのワクワク感があった。乗り方わかるかな〜とドキドキしながら乗ったトラムの地元客と観光客が交わるその空間は、なんともいえない味わいがあった。
それから、日本海側という立地。これは高知出身の私だから感じるのかもしれないが、北が海で南が山というのは、世界が逆転したような不思議な感覚をもたらしてくれた。高知は東西南北で道を教える文化だが、それは、北に四国山地(山)、南に太平洋(海)という揺るがない共通認識があるからだ。それが逆というのは、いつまでたっても笑っちゃうくらいに慣れず、そして楽しかった。
さらに、富山の山はなんといっても立山連峰!日本なのか外国なのかわからなくなるような壮大な景色に、常に「ここはどこ!?」という高揚を感じていた。
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魚が新鮮なのは高知も同じだが、獲れる魚種が太平洋と日本海で違うのも面白い。食事処で店員さんに「これは何?」と聞く機会も増えて、コミュニケーションも楽しめる。知らない食べ物や食べ方に出会うことは、その土地の文化に出会えたような気持ちになる。
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そして富山は金沢ほど観光客も多くなくて、地元の人と自分の境界線が薄まる感じもまた、心地いい(地元の人からすれば、完全に観光客なんだろうけど)。なんというか、富山は全方位的に、私に語りかけてくるのだ。
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ここまで書いてみて、私は旅において、よそものである自分も感じつつ、地元の人々との交わりも楽しみたいと感じているのかなと思った。富山は、そんな私の希望を満たしてくれる街だ。
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