対話型映画、という街づくり
京急蒲田駅から徒歩10分圏内にあるキネマ通り商店街。すでに寂れた感じもある商店街ですが、そこに、キネマフューチャーセンターがあります。先月ここで、地方創生ビジネスを模索している友人の誘いで、映画監督のインタビューに同席しました。それが、本日の映画鑑賞のきっかけでした。
監督が手がけた『未来シャッター』という映画は、見た後に対話をします。また、地域を元気にしたいという思いから、NPO法人として登録もされています。
インタビューの際、興味をかきたてられるものの、「映画で地域興し?」「対話型?」と疑問は尽きません。「これは見てみないとわからないな」ということで、月に2回の上映日である今日、参加してみました。
70分の映画「未来シャッター」で繰り返し語られるのは、「一番やっかいなのは自分の心」ということ。周りのせいではなく、心のシャッターを閉じているのは自分。
鑑賞後は円座になって対話の時間。今日は観客8名、NPOスタッフ3名(監督含む)。映画の感想シェアから始まり、映画のモヤモヤポイントを語る中で深い話に発展し、60分では足りないくらいでした。
対話の中で監督が話した「自分の幸せがどこにあるか感じる心」というのが私の今日の集大成でした。
ここ数年、美味しいものを食べることで「幸せ」を感じ、おなかがすいていなくても食べることをやめられなかった自分。これは「幸せ」でなく「依存」であると気がついたのは、会社を辞めてから行った断食道場でした。
今も「幸せ」を特定しきれていませんが、「嫌だな」と思うことから「じゃあ私の求めているもなは何?」と自分に問いかけることで、少しずつ目の前が拓けているように思います。そうすることで、「幸せ」の輪郭が少しはっきりしてくるような。
これは、人との関係からわかることであり、決して一人では見えません。映画の中で印象的だったのは、全ての対話風景が生き生きしていて、全員楽しそうだったこと。人がもっと地域とつながることで、人は「幸せ」を見つけやすくなるのでしょう。