「仕事を辞めた」にアイデンティティを置いている自分がダサいことの拙分析

やりたいことをやっていないことの理由の大概は、本当にただ面倒だからで、ぼくは小学生の頃から何も変わっていない。変われなかった、と言った方が適切に感じられる。
とはいえ、なにも行動をしていないのか、と言えばそんなことは恐らくなく、締め切りやプレッシャー、たまたま上手くいって楽しくなれたことにより人から見たら努力に見える行動、などによって、案外上手いこと人生を進めてこれてしまった。

27歳になった今になって、これまでずっと怖いなと思ってきた上記の状況へのツケを自ら払いに仕事を辞めたんだろうと思っている。もう、仕事を辞めてから2ヶ月も経ってしまった。もう、なのだろうか。まだ、なのかもしれない。
でも、2ヶ月も経っておいて、「仕事を辞めた人間」として生きていることに違和感がある。あぁ、誤解を招く表現かもしれない。もう少し正確にニュアンスを伝えたい(最近、ニュアンスだけで会話をしすぎていて、伝わらないことの方が多いため、こうやって言葉を尽くせる機会(書くとき)に、なるべく丁寧に言葉にしておいたほうが良さそうなのだ)。

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「ぼく、仕事を辞めたんですよ」の人間として生きていること、だろうか。アイデンティティを「仕事を辞めた」に置いているように見えることは、2ヶ月という長い期間を経たにしては、ダサいように見える。
ぼくは勝手にそう感じてしまうが、そう感じる人がそんなに多いわけではない、とは思う。実際、もし友人が「仕事を辞めた後2ヶ月ほど何もしていなかった」旨の話をしていたら、休憩として丁度いいんじゃないか、むしろ今が楽しいときなのでは?と話してしまいそうだ。

では、何故ぼくは、”アイデンティティを「仕事を辞めた」に置いていると感じること”に違和感を覚えるのか。
理由を一回ざっくり書き出してから、ちょっと整理をしてみる。仕事を辞めてからというもの、わざわざ3年近く身に着けた方法をほっぽりだしているようにも感じるからね。

直観的に感じたのは、まず、
「アイデンティティを置ける対象が、質・量ともに不足している」こと、またそれによって、苦しいと感じていること。アイデンティティを置ける対象とは、つまり自分を説明するもののことです。
今時点での自分に、自分を説明するものがあんまりないかもしれないことが恐ろしく、苦しい。

以前、自分の個人情報をあまり明かさずに自己紹介をする必要があったんですが、そこで、「自分」ではなく、自分の周囲・外部に存在するものに頼らずに自己紹介をすることが大分厳しい(たぶん厳密に考えるとできなさそう)と感じました。
(ちなみに、この自己紹介とは、高田馬場にあるCommunicative Bar HANABIというBarで働くために書いたもののことです。自己紹介が載っているスタッフページはこちら。毎日ではないけれども働いているので、良ければおいで下さいませね)

そうなると、外部と接する部分が多い方が、アイデンティティを様々な対象に置きやすく、自分というものを理解しやすくなりそう

その上で、いまの自分には外部と接する部分がどうしても少なくなっている、と感じてしまう。元々、名前のつくコミュニティをいくつも持っている方ではないですし、仕事を辞めたことによって、可処分時間が増えてしまい、相対的・感覚的に外部と接する時間が減っているようにも感じます。実際に、仕事を辞めたことによってある種の公的なお付き合いもなくなったので、減ってはいるとも思います。

まぁ、アイデンティティが失われているように思う。
この状況の中で、自分のアイデンティティを「仕事を辞めた」に置いていることは、心を守るために、ある種妥当に感じはします。ただ一方で、過去に囚われているようにも思える。ぼくは、過去よりも現在で自分を説明したい傾向が強いのかもしれません。
そして、そうであるにもかかわらず、外部との接点が少ないことにより、アイデンティティを現在に関連するものに置くことができず、不和が解消できていない

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こういった全体像な感じがします。もちろん、もっと上のレイヤー、下のレイヤーもおそらくあり、議論として不十分だと思う。が、完璧なものを限られた時間で書くことができない(いや、それでも足掻けよという気持ちもある)。
まぁ、上にも書きましたが、働き口も今は出来ていて、でもまだ動き切っていないからこのように感じているだけな気もしているんです。
結局、結論的に書いた不和を解消するためには、自分を説明できるような外部の対象(人でも組織でも趣味でもスキルでも仕事でもいい)を自ら獲得する必要があるので。
こういう風に文章を書いていることも、一応その取り組みの中の一つではあって、でも継続的に取り組めておらず…みたいな変なコンフリクトを発生させているわけですが。

ちょくちょく覗いていただけると嬉しいですね。
またね~~~。


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