雑務の深掘りで「気づく」を鍛える
例えば、職場で毎日使うシュレッダーを例に考えてみましょう。シュレッダーを使う上で、どんな問題、課題があるでしょうか?
ここで言う「シュレッダー」とは機密書類など紙類を粉砕する(細かく刻む)機械のことです。
<用途>
書類を細かく粉砕する(細かく刻む)
<使用目的>
会社から流出してはいけない、大事な機密しょるを細かく粉砕して、機密情報の流出を防ぐ
課題を考える
どんな課題がありますか。例えば。。。
シュレッダーに入れてはいけないものは何?
クリップやホッチキスの芯はOK?
ラミネートされたものや、クリアファイルは?
シュレッダーがいっぱいになったら、ゴミ袋の交換は誰がするの?
シュレッダーの細かな切りくずが飛び散って汚い場合は、掃除は誰がするの?
シュレッダーが壊れたら、誰に連絡するの?
ゴミの種類は?一般廃棄物でいいのか、産業廃棄物で処理が必要なのでしょうか?
きっと他にもあるかもしれません。。。他いもたくさん思いついたあなた素晴らしいです!
「問い」をたてる(仮説思考)
課題を考えたなら、解決策を考えましょう。そうしないと日々の細かな業務は終わりませんね。そのために課題を考えてみたのです。
次は上記のような様々な課題に対して、「誰が」「いつ」「どのように」解決するのかを具体的に考えてみます。
例えば、
シュレッダーのゴミ袋は、毎週月曜日の朝に〇〇さんが交換する
シュレッダーの横には、小さな掃除機を常備しておく
壊れた時の連絡先をシュレッダーの全面のドアに掲示しておく
などなど、具体的な解決策を一つづつ考えてみます。
大事なことは、解決策は一つではないということと、絶対ではないということです。状況に合わせていろいろ考えてみましょう。
そして上手くいかなかった――これも、大きな成果です。『上手くできなかった』ことに気づいたからです。気づくことで、もう一度考え直すチャンスが生まれます。失敗したからこそ、改善ができる。失敗はむしろ、次への扉を開く鍵なのです。だから、「また失敗してしまった、自分はダメだ」と自分を責めるのではなく、「なぜ、いつも失敗してしまうのだろう?」と問いかけるところから始めましょう。小さな気づきが、大きな変化への第一歩です。
気づくことが、すべての始まり
普段、何気なくこなしている雑務の中にも、改善のヒントは隠れています。その小さな「気づき」を積み重ねることで、考える力が鍛えられ、仕事の質も変わっていきます。
そして、ここまで考えられたなら、あとは実行するだけ。どんなに小さな一歩でも構いません。気づいたことを試し、少しずつ前に進めば、確実に変化は生まれます。
気づき→考える→試す。このサイクルを繰り返すことで、あなたの仕事はもっとシンプルに、もっとスムーズになっていくはずです。
今日はここまでとしておきます。
いかがだったでしょうか。考えることが少し楽しくなってきませんか。
今回もお読みいただきありがとうございました。
次回は実行に移すことを一緒に考えていきましょう。お楽しみに。