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私が和洋折衷コーデを始めた理由。

最近、『#伊豆半島着物部』とハッシュタグをつけて私がSNSに投稿している『和洋折衷コーデ』。

主な目的は着物の着用率の向上と観光促進なのですが、「おいおいこいつ何始めたんだ?モデル気取りか?」と思っていらっしゃる方も多いと思うので、noteを使って一度詳しく説明してみたいと思います。

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そもそも、『和洋折衷コーデ』とはなんなのか?

答えは簡単です。洋服と和服を合わせたコーディネート。これだけ。

着物を短めに着てスカートをはいてみたり。パンツにブラウスを合わせた上に羽織を着てみたり。組み合わせは様々。上に貼り付けた写真はブラウスの上に女物の羽織を着ています。この組み合わせは本当に簡単にできるので初心者の私はよく取り入れてます。

ネットで検索してみると、先駆者の方々の素敵なコーディネートをみることが出来ますので、ご興味ある方は、ぜひ。


なぜ「和洋折衷コーデ」を始めたのか?

私は高校生の時から日本舞踊を習っていて、基本的には1週間に1度は着物を身につける生活を送っています。着物自体も元々好きで、前々から稽古以外の時間でも身に付けたいなぁ、と思ってました。

私の持っている着物は、ほとんどが姉弟子さんからの頂き物です。また、所属している劇団でも、地域の方から着なくなった着物を寄付していただく機会があります。そして、大抵みなさん、着物を渡しながらこうおっしゃるのです。

「娘や孫は着ないから(着れないから)ねぇ………。」

その言葉を聞きながら私はずっとこう思っていました。

(あぁ…この人が本当に着て欲しい相手は私じゃないんだな。)

そりゃそうです。大事な思い出の詰まった着物、赤の他人よりも血の繋がった自分の子どもや孫に着て欲しいに決まってます。

そこで私は考えました。普段着物を着る機会のない人に、どうしたら着物を着ようと思ってもらえるだろうか。タンスの奥に仕舞い込んだままの着物を取り出して身に付けてもらえるだろうか、と。

そもそも、どうして着物は日常生活で気軽に身に付けられないのでしょうか?

①高いイメージがあり、気軽に身に付けられない。
②着てしまうと身動きが取りづらい。
③着方がわからず、覚えるのも大変そう。

この辺りが主な理由なのではないかと思います。

最近は動画サイトで無料で着物の着方を映像で見て学ぶこともできますし、着物も古着屋さんに行けば、実は洋服とそれほど変わらない値段で手に入れることもできるのですが、なかなか染み付いたイメージとは拭えないものです。

マイナスなイメージを払拭して、どうしたら気軽に、着物を着てもらえるか、考えて色々調べながら見つけたのが『和洋折衷コーデ』でした。

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和洋折衷コーデなら気軽に着物を楽しめる

着物をがっつり着るとなると、着物を着て帯を締めて、草履or下駄を履いて…とさまざまな工程が必要になります。

何より息苦しい。がっつり締められた帯は、着慣れていない人にとっては結構きついものです。

和洋折衷コーデであれば、帯は締めなくてもいいので身体を締め付けられる感覚も普通に着るよりははるかに軽減され、着物を着慣れていない人でも長時間身に付けていることが苦ではなくなります。もちろん、支度にかかる手間も通常の着付けより楽になり、時間も短縮されます。

そしてポイントが足元。草履や下駄はもちろん素敵な履物ですが、長時間履くにはやはり不向きです。動きづらいし、靴擦れも出来やすい。

和洋折衷コーデはブーツやパンプス、組み合わせによってはスニーカーも合わせられるので動きやすく、長時間外出しても負担になりません。

ここまで考えて私は閃きました。

「あれ、これ着たままいろんなとこ観光できるんじゃない?」


動きやすいから色々なところで映える写真が撮れる

「旅行先で着物を着る。」というのは魅力的なプランだと思います。私も知人と京都に行った時、浴衣を身につけて鴨川の納涼床でご飯を食べたのはかなりいい思い出になっています。

しかし。

着物を着たまま旅行をするのは至難の業。動きづらいし、長時間着ているとやはり疲れてしまいます。自分の泊まっているホテルか、着付けをしてくれる施設の周辺を歩くのが精一杯なのではないでしょうか。

でも和洋折衷コーデなら、従来の着方よりもはるかに動きやすく、疲れづらいので着たまま色々なところに移動することができます。

また、写真を撮れば絵になり、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえるので、旅行先の思い出をより素敵なものにすることができるのです。

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伊豆半島には和服と合うスポットがいっぱい!

伊豆半島には、本当に魅力的なスポットが多くあります。海があり山があり、風情がある建物や街並みもたくさん。どこに行っても、和服で写真を撮ってみれば誰でも小説のワンシーンのように素敵な絵を撮影することが出来るのです。

和洋折衷コーデなら移動距離が多くても問題なし!丸一日かけて物語の主人公気分を味わいながら旅行を楽しめます。

着物を好きだけど動きづらいので旅行で着るのは断念していた方。
着物を着て写真を撮るのが好きな方。
着物を持ってはいるものの、着る機会が見つけられず仕舞い込んだままになっている方。

そういった方の目に止まって、伊豆半島で着物を着てくれたら嬉しい。そう思って友達の協力を仰ぎつつ、この度、SNSへの投稿を始めてみました。

まとめ

正直な話、別にこの活動で私にお金が入ってくる、ということは現時点では一切なく、完全に単なる趣味です。ただ、みんなが着物を着てくれたら嬉しいなー、と、その思いだけで始まった企画です。

ただ、私のSNS投稿をきっかけに旅行者の方が着物で伊豆半島を楽しんでくれたら嬉しいし、地元の方も着物を着てタイムスリップしたような気持ちで改めて自分の住む街を楽しんでくれたら嬉しいな、と思っています。

今後の希望としては、私以外の人も巻き込んだ撮影会なんかもやりたいなーと思っているので、仕事や劇団に支障が出ない程度に準備を進めていきたいです。

素敵な伊豆半島、是非みなさんも着物で楽しんでみて下さいね!

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尾原むつみ
伊豆半島に生息するいきもの♀ いじめ、不登校、精神病を経て現在は劇団員だったりパーソナリティだったりと表現に携わることをやってます。