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飛蚊症の世界

私は飛蚊症(ひぶんしょう)持ちです。

晴れた日の空や白い壁を見ると、黒い糸くず状や、カエルの卵のようなウニャウニャした何かが目の動きに合わせて飛んでいます。

下の写真でいうと、船の上に見えるウニャウニャした浮遊物がそれです。(左下の黒い点々は鳥です)

飛蚊症イメージ


このウニャウニャした浮遊物。
多くの場合、原因は目の老化現象なので気にしなくても良いんだそう。

私は子どもの時からずっと糸くずとカエルの卵が飛んでいて、当然クラスメイトのみんなも同じものを見ているのかと思っていたので、老化現象と知った時は驚きました。

私のように生まれつき飛蚊症の人もいるらしく、胎児の時の眼球形成の段階の名残り、、みたいな話らしいです。

私と違い、途中から飛蚊症を自覚した方にとってはこの浮遊物、気になると思います。ある日突然視界に現れるカエルの卵や糸くず。気にならないわけがない。

ところが私は、カエルの卵と糸くずが飛ぶ世界しか知りません。なので全く気になりません。たまに飛蚊症をリアルの虫と間違えて手で払ってしまうくらいに、日頃は何も気にしていません。


ですが、4月。
新しい出会いの季節、40数年間見えていた飛蚊症の浮遊物にも新入りが現れました。

黒ゴマです。

飛蚊症黒ゴマイメージ


黒ゴマが10粒程度、カエルの卵と糸くずの間を飛んでいます。

そもそも、飛蚊症は基本は生理的な現象で治療もできないので、問題がない限りは放置しています。

ですが、急に見えるものの数が増えたり、違和感を持ったりした時は、すぐに検査をしないと網膜裂孔や網膜剥離の可能性を見逃してしまいます。

というわけですぐに検査をしてきました。
飛蚊症の検査は、目薬で瞳孔を開き眼底検査を行います。
目薬を差してから20分程度で瞳孔が開きます。
その後の検査自体は10分もしません。飛蚊症が生理的なものなのか、病的なもの(網膜裂孔、網膜剥離)なのかを見極めるものです。

検査の結果、新入りの黒ゴマは生理的なもの、老化現象のひとつということで一安心…と同時に少しの淋しさが込み上げるわけです。
老化ですしね。淋しいよね。

でもね、老いを感じて落ち込んでも仕方ない。
こんな時は青空を見上げて…
と思ったら、大変です。あまりの眩しさに目を手で覆います。

そう、検査後は薬のせいで瞳孔が開きっぱなしなんです。瞳孔は目に入る光の量で開いたり閉じたりするわけですが、開きっぱなしということは、目に光がたくさん入ってしまうわけです。

目がァァァ目がァァァ!!をリアルでやれます。体感こんな感じです。

ムスカ気分


個人差はありますが5時間程度は瞳孔が開きっぱなしになります。少しつらいですが、黒目は大きくて可愛らしいです。

人によっては視界がぼやけてスマホも見られないくらいだそう。検査後は目は休ませなければなりません。

ということで私もこの長文をいい加減終わりにします。

最後に。
急に浮遊物が増えた!など変化を感じたらすぐに眼科で検査をしてください。

眼底検査をすると瞳孔開きっぱなしで帰途に着くことになるので、医者には徒歩で行きましょう。私は帰り道はサングラスをかけて目を守りました。用意しておくと安心です。

飛蚊症について詳しく書いてある、参天製薬の記事はこちら。

飛蚊症 見え方に異常はありませんか

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