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2025.01.19
Trees are poems the earth writes upon the sky
We fell them down and turn them into paper
That we may record our emptiness
kahlil gibran
木は大地が空にかく詩
人間はそれを切り倒し紙にして
自分たちのどうしようもなさを書きつける
カリール・ジブラン
1883-1931 レバノン/アメリカ
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享年43歳、よう逝の詩人・アーティストです。
今の時代に書かれたのであれば、自然を大事にしましょうっていう、サスティナビリティの訓戒かな?と受け取られそうですが、そんな大きなメッセージさえもミクロに感じるほど、遥かに壮大な世界観かと。
私が想うことなんて陳腐にひびくだけだから、ここに足さない方がいい、そんな気にさせられます。
人間のちっぽけさと、やるせなさと、それに対する愛みたいなもの
今の季節、木々は枝葉を落として裸で凛と立っている。
自然の造形に美しくないものはないって言うけど、それは本当で、どんな木のどんな枝分かれも、幹も、吹き付ける風で歪んでいたとしても、折れていたとしても、ため息がでるほど美しい。
空にかくの「かく」は「書く」なのか「描く」なのか。
詩が文章だとすれば「書く」なのかもしれないけど、木のそれは「描く」にも値する。
空とのコントラストをながめる機会があれば、ぜひこの詩を思い出してみてください。