《詩》多面体
ある人は馬鹿だと言う
別の人は賢いと言う
違う日には愚か者呼ばわり
そしてまた別の日には勇者扱い
変わり者にもなるし
悪人にもなる
善人ぶったり
心からの親切を届けてみたり
いつも同じとは限らないのに
私の中にある
ほんの一部が私の全てと映る
一色だけの私
もっと他の私も見てよ
などと思ってみても
ある人にとって
私はとてもつまらなくて
面白みのない
そそらない色
別の私を知らないあの人は
とても残念な人
そしてあの人の事を知らない私も
かなり残念な人
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