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21/09/14|『マイライフ、ママライフ』テアトル新宿初日上映

あれから少し、書き残すことよりも前に進むことに注力していたので、ここ1ヶ月何をしていたのかはあまり覚えていません。多分、会社のいつも通りの仕事をしたり、ドキュメンタリーの制作を進めていたのだと思いますが。
(そしてこうして自分がやっていたことをすぐ忘れてしまうから、4月から9月までの5ヶ月間毎日地道に記録を残していたんだと思います。我ながら気が利くことしていましたね…)

けれど、1ヶ月経った今でも、あの3日間のことはよく覚えています。

一つ一つの感謝を振り返りながら。

9月14日『マイライフ、ママライフ』初日

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昨年の弁慶セレクションの盛況ぶりを体感していたので、ネットの座席予約の埋まり状況を見て、正直なるほどという気持ちはありました。これはでも、悲しいでも悔しいでもなく、「コロナという一要因の影響の大きさを痛感した」という意味で。

「コロナが、緊急事態宣言がなければ満席だったかもしれない」

その希望はもちろん関係者全員が持っていたと思います。
し、お客様皆もその景色が見たかっただろうなと思うと、状況は分かりつつも心残りはありました。

ただ、もうそういう時代じゃないのかもしれないな、と逆に希望が見えたような気もしたんです。変な話ですが。

この1、2年で皆さんの映画の楽しみ方は大きく変わりました。もちろん今でも映画館で映画を楽しむというニーズが消えないことは確かです。私なんかつい先日も『DUNE 砂の惑星』を初日IMAXで見てきましたからね。(ちなみにDUNEは最高でした、おかわり希望です。)そういう人間がまだまだ生き残っているというのは事実です。

けれども、今はもう皆、自宅でも十分に映画を楽しめる。

映画館に行けないような状況の人たち(忙しかったり、子育て中だったり、持病があったり)でも、ストリーミングで同じものを味わえる時代が既に来ていたんです。コロナがやってくる前から。それを、コロナのおかげで改めて思い出したような気がしました。

なので、この日、この弁セレの機会にテアトル新宿に来られなかったことを、もし悔やんでいる人がいたとしたら、気にしなくていいよ、とだけ私はお伝えしたいです。
映画だって、音楽と同じようにクラブで聞いたりイヤホンで聞いたり車で聞いたり、色々な場所で色々な形で楽しめるべきです。

だから、私たちの方からそっちに行くので、もう少しだけ待っててください。


とかなんとか言っておきながら八方美人なことも書かせていただきますが、9月14日、私が初めて自分の映画を映画館で体感した日、同じ場所にいてくださった皆様にも、本当に本当にありがとうございました。

これまで何度か人前に立つ経験はありましたが、テアトル新宿のスクリーンの大きさ、そして上手から下手までの壇上の広さに、正直ちょっとヒヨってました。

登壇時にレッドカーペット(オカダヤで買ったただの赤い布)敷くっていうおふざけアクション、一個入れておいて良かった…。あれがなかったらもっとビビり散らかしてました。健太郎役の水野さんのレッドカーペットの夢(の、予行演習?)を叶えるという余興を挟みたかっただけなのですが、ど頭でふざけておいたことでガチガチにならずに済んだ気がします。まあその意味でも、水野さんには感謝かもしれません。

そして、一緒に登壇してくださった尾花さん、水野さん、池田さん、脚本監修の狗飼さん、わざわざお手紙を書いてくれた鉢嶺さん、司会の松崎さんにも感謝です。

もう撮影から2年も経っているのに、あの8日間のことが今でも昨日のことのように思い出せるのがなんだか不思議です。それだけきっと皆と、考えて考えて頭と体と全部を使って臨んでいたという証拠ですかね。尾花さんと「ここは笑顔レベル〇〇で!」とシーンごとに調整したり、鉢嶺さんと池田さんにリアル家族留学してもらったり、子どもたちのご機嫌と不機嫌の合間を縫って「今だ!突撃ー!」って感じで本番撮影したり。こういった体験がこの先何度できるのか分かりませんが、この濃厚な8日間の記憶は一生離さず持っておきたいです。

本当は登壇したみんな、まだまだたくさん話したいことがたくさんあったのですが、それはまた、来年の劇場公開の際に。
できたら狗飼さんと脚本のことでじっくり話す舞台挨拶(トークショー?)とかも一度やってみたいです。(脚本段階でも本当に色々ありましたからね…笑)


上映後、お客様ひとりひとりの感想をSNSで拝見していたら、あっという間に3時になっていました。

(これがあと2日間続くのか…)
(劇場公開した時はもっと長いんじゃないのか…?)
(大丈夫か…???)

インディペンデント映画の洗礼はまだ始まったばかりなので、まだまだ先は長そうです。

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亀山睦木|Mutsuki Kameyama
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