亀山睦木|Mutsuki Kameyama
自主制作のSF映画『12ヶ月のカイ』がアメリカの映画祭にノミネートされ、21年8月上旬に渡米することになりました。「コロナ禍で海外映画祭に参加する」とはどんなことなのか。現実的な記録をたっぷりお届けします。
明日、2023年1月6日、先行上映・学生試写でドキュメンタリー映画『世界で戦うフィルムたち』をユーロライブで皆さんにお見せする前に、どうしても書いておきたいことがある。この1年間自分がずっと怯え続けていたことについて。 本当は劇場本公開の時まで留めておこうかとも思ったけれども、期せずして見てしまった宮崎駿監督作品『もののけ姫』のメイキングドキュメンタリーのDVD、『「もののけ姫」はこうして生まれた。』の中にも自分が『世界で戦うフィルムたち』の編集中に感じていたことと全く
昨年とその前は振り返ることもなく年の瀬を生きていたのですが、今年は個人的にメモリーが多かったので、大なり小なり記憶に残っている事柄をいくつかピックアップしながら来年に向けての照準を合わせたいと思います。特に日本映画の人たちにとっては色々な物事がいちどきにやってきた2022年。この流れは緩むことなく、来年以降も我々は戦い続けなければならないだろうと勝手に予測しているので、まあ焦らず着実に、足元を固めて行きたい所存です。 1. 人生初の劇場公開 『マイライフ、ママライフ』 や
この成長記録を書き始めた4月と比べて、結局、、何か成長できたんだろうか? 私自身のことで言えば、そこまで英語力は悲しいかなレベルアップしていないし、映画の宣伝に関して特別な知識が身についたとかは特にない。ママとカイの弁セレの宣伝に注力していたので、まだ新作を撮ったりもしていない。(自主的に撮ってるドキュメンタリーの件は除いて) ただ、『12ヶ月のカイ』という作品が、どうやら世界に届く作品であるということはこの数ヶ月でしっかり体感できたし、「SFだかヒューマンドラマだかサス
あれから少し、書き残すことよりも前に進むことに注力していたので、ここ1ヶ月何をしていたのかはあまり覚えていません。多分、会社のいつも通りの仕事をしたり、ドキュメンタリーの制作を進めていたのだと思いますが。 (そしてこうして自分がやっていたことをすぐ忘れてしまうから、4月から9月までの5ヶ月間毎日地道に記録を残していたんだと思います。我ながら気が利くことしていましたね…) けれど、1ヶ月経った今でも、あの3日間のことはよく覚えています。 一つ一つの感謝を振り返りながら。
さてさて、9月13日の記録ではありますが書いている今は早くも26日です。 というのも、上映期間中はさすがに時間がなさすぎて一文字もnoteを書く時間がなく、その後は翌週から地方で別の作品の手伝いをしていたので、しばし時間が空いてしまいました。リアルタイムな日々ログではなく振り返り日記ですが…、これも自分用に残しておこうと思います。 あと4.5日分書いたら、この成長記録は一旦別の形に変えていく予定ですので、何卒。 さて、9月13日。 4月に書き始めてからここまで、長かったよ
11日にテアトルで色々と作品を観てきたあと、そういえば…と思い、9/1から開催中だったフランスのPARIS Art & Movie AWARDSのサイトを確認してみたところ、、、 …そういえば授賞式、今晩(日付回って12日深夜1時から)だった…!! ということで、急遽、授賞式の映像もフルで見れるゲストパスを購入して、特設ストリーミングサイトで受賞式ムービーを見ることになりました。おさらいしておきますと、PAMAで『12ヶ月のカイ』がノミネートされていたのは… ・Best
自宅隔離明け、弁慶セレクション作品以外でようやく久しぶりに劇場で映画を見れました! 『子供はわかってあげない』、いやぁよかった…! 予告編以外の情報を入れてなかったんですが、原作の評判がよかったのをきっかけに鑑賞。(あと監督が沖田監督だったので)冒頭の家の中、ちょい引きの長回しで家族を優しく見守る画角からの始まりが印象的でした。カットをあまり割らないところが良いなあと感じたのですが、学校の中を屋上から階段から廊下、外まで一連で撮ってしまう撮影部さんの技術には戦慄しました。
どの段階の打ち合わせなのかにもよりますが、映画づくりの話をする時は映画の話がたくさん出てきた方が具体的で建設的な話ができる印象があります。 映画作りをする上で「映画で映画のイメージを説明する」というのは我々にとってはあるあるなことなんですね。演技だったりカメラワークだったり音楽や色味だったり…。映画だけに限りませんが、何かを作る時は、キャストやスタッフ間でイメージを共有させるために過去の作品から引用して説明することが多くあります。 まあその時はもちろん「参考として」という
ぶっちゃけ私が手元に置いておきたいくらいのアイテムだったので、出すかどうかも迷ったのですが…!笑 15日の来場者対象の抽選プレゼント、やることにしました!!! アメリカの3XLサイズなので、おそらく日本にこのTシャツを着る人はいないと思います…笑 ほぼ観賞用ですが、こちらの『ジョーズ』パロディのフェニックス映画祭Tシャツに、15日登壇ゲストのサインを入れて1名様限定で抽選プレゼントいたします!このデザイン良いですよねぇ。いろいろ突っ込みどころが満載で。私が欲しいくらいだわ
外出解禁一発目、朝から劇場で『12ヶ月のカイ』の素材上映チェックにいってきました。 実は、渡米前にDCPで納品して上映チェックも終えてからアメリカに行っていたのですが、直前になってひとつトラブルが発生し、急遽本編を差し替えてブルーレイでの上映にしなければならなくなってしまいました。以前作成したDCP自体は問題なく上映準備出来ていたので、直前になって差し替え、しかも理想の形の上映ではなくなってしまったのが正直惜しいです。自らのハンドリングの至らなさ故とはいえ…(DCPを作成し
なんやかや、この日まで長かったようで思いのほか短かったような気もします。というか自宅に戻ってからはあまり記憶がありません。早速タイトルと矛盾していますが、記憶が無いなりにこの隔離期間中どうだったかを残しておこうと思います。 1)そもそも何がOKで何がNGだったのか強制隔離の開始前からスマホに入れていた健康管理・位置情報アプリでランダムに現在地確認が入るので、基本は家から出ずの生活でした。渡米前にある程度日用品・消耗品は貯めておいたので、食料以外での不足は発生せず。 私も渡
オンラインミーティングがデフォルトになった今となってはやや当たり前のことかもしれませんが、打合せだらけな日ってほぼ手を動かすような作業は出来ませんよね…。いや、1日に複数打合せまとめた自分も悪いっちゃ悪いんですけど。なんかでも久々に「夜にならんとタスクが一個も捗らない日」を味わいました。 とはいえ、打合せが悪かったとか嫌なわけではなく! 『12ヶ月のカイ』や『ソムニウム』にまつわる面白そうなことを、今後のために色々話したり仕込んだりする1日でした。昼間は打合せでほぼ終わり
今夜はアメリカぶりのギグトーク。私の強制隔離中に実施された、フランスの映画祭・PAMAのオンラインディスカッション収録の反省会でした。 この収録が実は、先方のトラブルもあり、22時収録開始だったものが実際は深夜0時半から収録開始になってしまったんですよね…。仕切り直しになった事で多少緊張は解けていたのかもしれませんが、それにしても深夜に流暢なネイティブの英語とインド訛りの英語を同時に聴き取るのはなかなかハードルが高かったです。私たちにとってはまだ耳(脳みそ?)のスイッチング
先日、アメリカからショッキングなニュースが飛び込んで来ました。 要約すると、 ・テキサス州で、妊娠6週目以降の人工妊娠中絶を禁止する法律が ・レイプや近親相姦といった例外は認められず ・アメリカ最高裁判所この法律を差し止めず、女性たちは実質中絶不可に ・6週目以降で中絶手術をした医療機関や、手術費を支援した人、車で病院に連れて行った人も訴えられる可能性がある ・他の共和党優勢の州でも同様の法律が施行される懸念が… はっきり言って「…現代…?」と不思議に思うような出来事で
実はひとつ、とある媒体さんから取材を申し込みいただきまして、高校生の記者さんたちからの質問に答えるという経験をさせていただきました。 高校生といえば、もはや自分の年齢の半分くらいの歳。それだけ自分が大人になっている…!ということに戦慄し(こんな大人で大丈夫か…)と不安を覚えながらも、皆さんとは楽しい時間を過ごさせていただきました。普段10代の方と話をする機会がなかなかないので、進路やキャリアについての質問がとても新鮮に感じたのですが、答えていく中でひとつ考え直したことがあり
ここしばらく、『12ヶ月のカイ』関連の映画祭との英文メールのやりとり、データの送付、田辺・弁慶映画祭セレクションの宣伝という、これまでの私がやっていた仕事とは少し違った分野の作業がほとんどだったので、久々に編集仕事をしたら脳みそが喜んだというか、使われていなかった筋肉を存分に動かせたような爽快感がありました。 もともと編集は割と好きな方ではあるのですが、特に「あるものを使ってどうより良く調理するか」みたいなものが求められる編集(メイキング・映画・ドラマの編集)の方が個人的に