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21/09/10|映画が見たくなる打ち合わせは良い打ち合わせ。

どの段階の打ち合わせなのかにもよりますが、映画づくりの話をする時は映画の話がたくさん出てきた方が具体的で建設的な話ができる印象があります。

映画作りをする上で「映画で映画のイメージを説明する」というのは我々にとってはあるあるなことなんですね。演技だったりカメラワークだったり音楽や色味だったり…。映画だけに限りませんが、何かを作る時は、キャストやスタッフ間でイメージを共有させるために過去の作品から引用して説明することが多くあります。

まあその時はもちろん「参考として」という気持ちでメモをしたりストリーミングで作品をチェックしたりするのですが、その後きちんと参考作品を見るところまでたどり着くかどうかが肝心。打ち合わせの時に参考としてあげられた作品を「見たいと思うような話し合いができているか」が、個人的には大事な気がしています。

もちろん、2時間きっかり見る時間を取ることはなかなか難しかったりもするので、配信系で該当箇所だけ見てしまうこともありますが…。理想はきちんと腰を据えて丸っと見たいんですよね。なので最近は、「自宅の映画体験をもっと快適なものにする」というところにも少しお金をかけていきたいなぁと思っている次第です。徐々に。(夏前に自宅のiMacが壊れて以降まだ新しいPCを買えていないので、結局会社至急のMacBook Pro16インチの画面でしか映画を観れていません…自宅では…)

あと、打ち合わせ中に出たタイトルから相手がどういった作品を見てきた人なのかも見えてきたりします。同じものを作るチームメイトとして、その人の映画の素地がどこにあるのかを把握するのも大事なポイント。大学時代に「監督は制作仲間との共通言語・分子を増やせ」と言われましたが、映画づくりにおける一番手っ取り早い共通言語の増やし方はやはり「映画を見ること」に他ならなかったな…と、今は痛感しています。

我々が映画を作っている最中もどんどん新しい作品は世に出ます。テクノロジーが次々に進化するのと同じで、クリエイティブもきっとどんどん新しいものになっていかなければいけない。さらに映画は「見たことのないもの」をより広いところに届けるメディアでありたい。今どんなものが最新の物語として世に出てきているかをきちんとウォッチしながら、我々も温故知新を極めて行きたいですね。

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亀山睦木|Mutsuki Kameyama
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