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作品作ってればそれはもう作家だと思う。
こんばんは。
自分の絵で物語を描くのが好きな人間、睦月ロコと申します。
たまに商業もしたりしてます。
というか、たまたま商業や仕事になることもあるだけで、
基本はレジスタンスのように野良創作をしております。
私は作品制作を趣味とかアマチュアとか言いたくないので、
商業化してようがしてなかろうが、
野良漫画家、野良創作作家、
そう思っております。
すべての漫画家志望者は志望者とつけるのやめればよいのにな。
とこっそり思ってます。
作品作ってればもう立派に作家ですよ。
プロであっても掲載されなきゃ野良になるのは同じなので。
土俵は同じ。
漫画の神様である手塚治虫先生は、
新人アシスタントにすら嫉妬したそうです。
漫画の神様はわかってたのだと思います。
すべての創作をする人間には同じだけすごいものを秘めている可能性があることを。
そこにキャリアも年齢も関係ないのだということを。
私には幼い甥っ子がいますが
誰が教えたわけでもないのに
すでに自分で漫画を作ってます。
幼いころの私や兄のように自分で製本して表紙を作って。
正直、この子は天才作家になるかも…!いや、作品を作ってる時点でもうこの子は作家だわ…。と内心戦慄しております。
創作の楽しさ(苦しさ)がわかっちゃうと
もう消費の立場で楽しむ趣味じゃ物足りなくなってしまう。
ある意味彼も幼くして業を背負ったとはいえるでしょう。
そのくらい、
オリジナル作品作り上げるって、本当は凄いことだと思うのです。
いまだに小学生のなりたい職業ランキングで人気上位の職業が漫画家です。
志望者はもう何十万の単位でしょう。
その中で、人生で一作でも作品を書き上げたことがある人間がどれくらいいるか。
おそらく0.01%もいないと思います。
漫画を作りあげるってそのくらい、
とんでもなくヘビーな作業だから。
私はこれは才能有無の話ではなく、覚悟の話だと思ってます。
心意気の話だと思ってます。
だって私より才能のある人、周りにたくさんいましたもの。
私より絵がうまく、頭がよく、設定も色々思いつくのに
何故か描き上げない。
一人二人でなく、たくさんいました。
才能を持った描き上げない人たち。
たぶん絵が上手いがゆえに一コマに妥協ができず、
制作が進まないタイプの人も。
中学のとき、すごく絵がうまい天才肌の子が友達にいて、
とにかく発想もユニークで語彙が豊富で頭がよく、
私は彼女の横にいると自分がひどく小さいもののように感じました。
だからびっくりしたのです。
「作品を描き上げたことがない」という一言に。
でもきっと天才肌ゆえに、
妥協ができないのだろうと思いました。
誤解を恐れずに言いますが…
漫画は妥協の連続です。
妥協の産物です。
一枚絵を完璧に作り上げるタイプの人には
そのあたりの割り切りが求められるのが辛いのだと思います。
だってそうじゃないと何十ページ何百ページなんて
描けるわけがない。
こだわろうと思ったら絵はキリがないので
一生進まないのです。
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私は幸か不幸か、画力が高くないので、
一生懸命頑張っても天井が知れるレベル、と自覚しているため
作画においては「とにかく作品を完成させること」
を優先事項として捉えやすかったというのはあるかもしれません。
ここぞというコマを頑張ればよい。
ここぞという我が子の表情が描ければよい。
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もうそのぐらい割り切って創作をしてます。
そうじゃないと終わるわけがない笑。
仮に商業をやるとなれば
とにかく求められるのはスピードです。
納品の正確さです。
週刊連載なんてしたらネームは1日か2日で十数ページ完成させて、
あとは数日で作画です。
正直、狂気の世界です。
なので、
見切り、割り切り、この能力こそが実は創作活動の上で
ものすごく大切なものだと思えます。
頭の中にある完璧な作品よりも
拙いながらも描き上げた数十ページのほうが
遥かに価値がある世界なのです。
だって出来上がらないと読者が読めないから。
アマチュアであっても野良であっても。
なので、
逆に言えば描き上げてしまえばもう、
立派な作家です。
ちなみに私の場合は、
とにかく頭の中にあるラストシーンの
我が子の表情が描きたくて毎回作品を作ってるので、
そこのモチベーションで割り切りができる、
創り上げることができる、
というタイプです。
それはちょっと珍しいかもしれませんが、
でも創り上げたとき、
ラストシーンまでいったときの達成感、
気持ちいいですよ。
それを知ってさえいればみんな立派な作家です。
しかしながらこれを言えば
博士とわたしの暗殺日誌の二部まだかというツッコミが
入るかと思いますが…
様々な現在自分だけではどうにもならない事情を調整しつつ、
必ず描くからねー!
話せるときが来たら、このあたりもお話ししましょう。
あとね、
完成させられないって方は
とにかくページ数少ないものから始めるのを
おすすめいたします。
4ページでも完成させたら立派な作品ですので!
このへんの記事に4P漫画貼ってます。
気楽に気軽に。
重く考えずライトに楽しく。
イケそうなところから。
そんなんで大丈夫だと思います。
最初から名作を!とか気張ると絶対つらくなっちゃうから。
共に作家として創作を楽しみましょう。
ではまた次回~☆
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