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noteの呟き、いしきたかいからつらいときがある。
17:後輩と夫と「SPY」/槇原敬之
Jポップと野球、TVドラマの趣味が合う繋がりの2つ下の元後輩と良く遊んでた時期があった。
遊び場所は、池袋だとお互いにやや遠くて、渋谷だとシャレオツすぎて気恥ずかしいという価値観まで一致し、新宿で集合していた。
互いに暇な週末に一緒に何か喋ろうかって何のプランもなく集まって、とりあえずめぼしい居酒屋に入って話をしたりしなかったりした。
盛り上がれば始発まで、さほどな時は店を出て解散。
たまたま
16:ダメ男と女子中学生、後編「駆け抜ける風のように」/ZABADAK
友人が10年付き合った若い女の子と別れて、4ヶ月で婚約し1年で結婚したことを憤怒し、人生経験が豊富で、今はセミリタイアしている友人に話すと
「それはねえさんが怒るのは筋違いだよ」
と諌められた。
男性と女性の視点の違いとか、そもそも他人様の結婚だしな…と思えば、理屈上、納得するしかなかった。
友人と女の子の間柄がどんなもの、どんな過程かすら私は知らないのだから、本来なら口出しすらするべきではなかっ
15:ダメ男と女子中学生、前編「22才の別れ」/伊勢正三
真夜中にメッセンジャーで友人と会話をしつつ、今は懐かしいはてなダイアリーを好きなミュージシャンで検索をしていたら、YMOとムーンライダーズへの愛を綴る、かつての私のような中学2年生がいた。
面白い子がいるんだけど、と友人に教えたら、こいつぁ楽しいな、と言った。
そしてこれは私を20年越しで後悔させることとなる。
その友人は、危なっかしい奴であった。
学生時代からの付き合いだが、バイトを真面目にや
14:18才でのおわかれと「ボクハ・キミガ・スキ」
それでも初恋は2年続き、高校3年生で私は家庭の事情で心がズタズタに引き裂かれたのもあり、これ以上傷つきたくないから別れた。
でも寂しいのも会いたいのも、抱き締められたいのも私の望みなだけで、彼もそう思ってくれないと嫌だった。
嫌なのも私の勝手である。
電話をかけたい気持ちを我慢して、夜中に自転車で駆けずり回るのも、私が勝手にやっていることだ。
後々に何人か似た人に出会うが、恋人は趣味や好きなも
13:17才の寂しさと「雲路の果て/Cocco」
初めて付き合った人は何とか滑り止めの大学に合格し、私も赤点だらけの成績で入学と進学をした。
メールどころか携帯もない時代に高校2年生の私と大学1年生の彼氏、しかも彼は理工系。
付き合うのは困難を極めた。
彼は高校と変わらず授業は朝から晩まであり、バイトで深夜にしか帰宅しない、帰らぬことも度々だ。私は終電が終わって1時間過ぎたあたりで寝たり、家に電話をかけたり。
大抵彼の姉が出て、帰宅していないと
12:16才、初めて付き合った人と「初恋」/村下孝蔵
高校1年生の時に人生最初の恋人ができた。
相手は同じ学校の3年生。
二人とも真剣に人を好きになるのは初めてのことで、片や既に男の味を覚えた女狐、もう一方は傍若無人な女狐をのほほんと見守る羊飼いだった。
羊飼いは羊を飼うように優しく女狐に声をかけ、安全な食事と寝床を与えた。
記憶力だけは良いので先輩の時間割を覚えてしまい、授業の前後に、彼がいそうな場所に行き、居ないかどうかを探したり、私が窓際の
10:弥生さんと「遺書」/Cocco
「泣けないんだ」
宅飲みでいきなり弥生さんは言い出した。
「お兄さんの話?」
と聞いた。弥生さんにはお兄さんがいたが、自死でこの世を去っている。
弥生さんと私は、元々は派遣労働で同じ現場が多くて、喫煙室で馴染みの顔だった。
二人とも人見知りで無口で、会釈する日々が長く続いたが、ある日弥生さんの方から私に
「良くお会いしますね」
と話しかけてきて、近所に住んでいるとわかると、互いの家を行き来して、食
9:俺の人生と「働く男」/ユニコーン
就職活動が困難を極めた俺は
「本当に嫌々ながら」
家電量販店に就職した。
不幸中の幸いだったのは、書籍エリアに配属になったことだ。
元々は、書店や出版社勤めを希望していた。
しかし書籍部門は3人でシフトを回し、四半期毎の棚卸しや配置換え、店内でエリアそのものを引越す時も3人。
なのにビッグタイトルのゲームやハード、商品の発売日となれば徹夜組への対応の応援。
朝2時から徹夜組の整列や整理券配布の
8:高校の友人たちと「冒険でしょでしょ」/平野綾
通っていた高校は田んぼのど真ん中、東を向けば地平線、西を向けば冬には富士山が見えるといった按配のだだっ広い大地の、コンビニが1軒と、ちょっとした商店街以外何もない場所にあった。
友達は男子がほとんどで、ねえさん・あねさん・姐御など、年齢の上下問わず呼ばれていた。
そういう系統のキャラ作りを意図してたといえばしてた。性別を感じさせないように常にしていたから。
何故そんなことをしていたか?
男友達と
7:最初の結婚と「4:30amのイエティ」/高橋幸宏
20代に7年間、最初の結婚をしていた。
当時の夫とはうまくいっていたり、いかなかったりが極端だった。
というよりは、趣味や娯楽は一緒に楽しめたが、今でいうモラハラを受けていたし、優しい言葉をかける人でもない。
だけれど私には帰る場所は夫と2人暮らしのマンションだ。
友人や会社の人たちの方が気を遣ってくれたり優しいし、対等に話ができた。
家の外は、常識の範囲内ならどんな所作をしても咎められること
6:九郎とのおしまいと「ロコローション」/ORANGE RANGE
私の精神は混乱をきたした。
彼のメールが
「私を本気で狩りにきている」
のが肌感でわかったからだ。
どこがどう変化したか?と言われても困る。
内容自体に変化はない、ただそこには、より感情的、直情的なフレーズが散りばめられるようになっただけだ。
「はやく会いたい」
「お前みたいな女と出会ったのは初めてだ」
という、まあありきたりな文句ではあるものの、気障で甘い緩急のある球から、ひたすらに直球勝負に
5:九郎と新宿にて。「DAYS」/FLOW
会う当日も短期人狼のゲームが決着間近で身なりも会社に行く時程度にしか整えていない、冴えない私である。
でもそのボンクラさがギャップになるかなあ?とは考えはした。
九郎は、自分のことを
「V6のイノッチを茶髪にした感じ」
とは言っていたものの、芸能人、特にアイドルには非常に疎い私には、ちょいと想像し難かった。
待ち合わせで混雑する新宿駅の東口で会ってみてわかったのは、イノッチという方よりは
「垢
4:九郎、その2「負けるもんか」/BARBEE BOYS
それからというもの、気が抜けないのなんの。
瞬間的に始まったこのゲームは
「惚れさせたら勝ち、本気になったら負け」
という
「本気で遊びをギリギリでやる」
ルールも、互いに何も言わずに決まった。
この時点で互いに惚れてるようなものなのだが、似た者同士がぶつかり合うなど滅多にない。
ここぞとばかりに火花を散らしあうしかない。
2人とも外回り中心で、残業が比較的少ない仕事だから、メールを打てば数
3:九郎、その1「ふしだらVSよこしま」/BARBEE BOYS
軽佻浮薄なオタクがもっと少ない頃…00年代の話。
だから私が20代前半くらいの時のこと。
とあるネトゲで常連同士の、自称
「すけこまし」
の九郎という奴がいた。
ゲームの雑談ルームで恋愛術、女の落とし文句なぞを披露しては非モテを羨ましがらせる。
ただ、彼が語る遣り口は、毎日がクリスマスかバレンタインデーか!みたいに、女の子にとって胸がときめくであろう、駄々甘いというか
「女の子をもてなして夢を
2:19才の時の恋人と「ひと夏の経験」/山口百恵
「君は僕を愛してない」
と彼は涙を流した。
またかい。
呆れるしかない、というより、私はきみと義理で付き合っているわけで、愛してなんかない、恋愛感情すら欠片もない。
なのに月に1回、生理のようにそうやって感極まってヒステリーを起こされてもなあ。
それでも何故付き合ったか?
彼は大学の同学年で、小学生の頃に空手を習い始めたのをきっかけにして、様々な格闘技をこなす武道家だった。
趣味と話と気は