クライマックスを、ちゃんと盛り上げる
「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の中には、たびたびアクションシーンやバトルシーンが出て来ますが…
全てのアクション・バトルが「同じ規模」というわけではなく、物語全体のバランスを考え、「クライマックスで一番の盛り上がりが来るように」配分を考えているつもりです。
(…あくまで「つもり」ですので、読者の目から見て、ちゃんと「一番に」盛り上がれているかどうかは、分からないのですが…。)
“敵”のレベルも、物語が進んでいくにつれ、だんだん強敵になるよう設定しています。
そういうゲーム・バランス的な配分が、地味に重要だと思っているのです。
(読者的には、“新たな敵”が“前の敵”よりショボかったら、ガッカリするかと思いますので…。)
ただ…単純なレベルの「右肩上がり」も、それはそれでつまらないと思いますので、中ボス戦と中ボス戦の間に雑魚(?)キャラとの小規模バトルや、小規模なアクションシーンを入れたりして、いろいろとメリハリをつけています。
そして当然、クライマックスには「ラスボス」が来るのですが…
他のボスが、だいたい“登場した章”のうちに決着がつくのに対し、ラスボス戦は章をまたぎます。
決着がつく前に、主人公の過去回想が入るなど、構成も複雑になっています。
(クライマックス直前(またはクライマックス最中)の過去回想は「様式美」だと思っています。)
個人的に、こうやって「クライマックスが、ちゃんとクライマックスらしく盛り上がる」のは、重要だと思っています。
「序盤は良かったのに、どんどん勢いがなくなっていって、つまらなくなってしまった」と思われたくはないですし…
クライマックスが「どどーん!」とスペクタクルに決まって、そのままエピローグに続いていけば、「終わり良ければ全て良し」で、物語が印象に残る気がするのです。
ただ…「クライマックスを『一番』にするために、その前のバトルを控えめにする」のは、それはそれで読者の心が離れていきそうですので、その辺りのバランスが難しいかと思いますが…。
(自分の場合は、最初のバトル・アクションから「考えなしに全力で」行くタイプです。要は、次のバトルをそれより「すごい」ものにしていけば良いだけだと思いますので。←※過去の自分を超えていくのが趣味。)
ただ「花咲く…」の場合、ラスボス戦があると言いつつ、その後にとんでもない「どんでん返し」があるので、そちらの方がクライマックスと言えなくもないのですが(←普通にラスボス戦が吹っ飛ぶレベルのサプライズがあります)…。
(ラスボス戦が「動」のクライマックスなら、そちらは「静」のクライマックスかな…と。)