11:たぶん、こんなエンタメ性は求められていない…
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インターネットを最初に見始めた頃、訪問先のサイトさんで目を奪われたのが「ロールオーバー効果」です。
ある画像の上にマウス(カーソル)が来ると、瞬時にパッと絵が変わる……それがロールオーバー効果です。
灯の点っていないランプの絵が、マウスを乗せた途端にポッと明るく光ったり……
マスコットのポーズがマウスを乗せた時だけ変わって、マウスを乗せたり外したりを繰り返すと動いているように見えたり……
まるで魔法のようで、一気に心を奪われました。
「いつか自分でサイトを作る時には、こんな風に魔法のようなエンターテイメント性を取り入れて、訪問者を楽しませよう」と思ったものでした。
そして時は流れ、実際にサイト制作を始め……当然のようにサイトにロールオーバー効果を仕込みました。
たとえばTOPページのMENUアイコン……
何もしない初期状態だと動物たちが木の陰で出たり入ったり「かくれんぼ」しているのですが、マウスをONすれば顔を出して「それがどんなページに繋がるボタンなのか」を吹き出しで説明します。
項目アイコンもマウスONで吹き出し説明が出るものが結構あります。
小説タイトルのロゴ・アイコンも、マウスONでちょっと変わるものがありますし……
小説本文ページの「用語解説」で表示される画像にもマウスONでちょっとした仕掛けを施したり…
(↑初期状態は左の状態ですが、マウスをONすると右の画像のように、ドレス模様に「鳥」が現れます。ちなみに児童文学風ファンタジー小説「夢の降る島」に出て来るオリジナル設定「空織のドレス」の解説画像(の数パターンあるうちの1つ)です。)
あと、ページの一部にこっそり隠しキャラ&隠しメッセージを仕込んでみたり……
……ただ、このロールオーバー効果、マウスONが前提ですのでスマホやタブレットなどでは、ほとんど意味が無いのです……。
一応、マウスONの代わりに画像をタップでも効果は発動するのですが、そこにロールオーバーが仕込まれていると知らなければタップしないと思いますし……
(マウスONなら、画面上を適当にマウスでぐるぐるしていれば偶然気づくことができるのですが……。)
そもそもロールオーバーを仕込んだ画像がリンク・ボタンになっている場合、タップと同時にリンク先のページへジャンプしてしまうので、結局変化後の画像を見てもらえないことになるのです……。
(一応、ジャンプ後に元ページに戻ってくれば、画像が変化した後の状態になっているのですが……。)
ネットサーフィンでワクワクしながら「いつか自分もこんなサイトを作るんだ」と思っていた頃は、こんなネット環境の変化は予想できていなかったので……。
そもそも、ネット小説を探している方々が、こんな「サイトのエンターテイメント性」を求めているかどうか分からないのですが……
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