08:デジタルだけど、ぬくもり感を出していきたい
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サイトのデザインで目指していたことに「手作り感」というか「ハンドメイド感」というか、「人の手の温もり」のようなものを出していきたいということがありました。
ホームページはホームページなので、所詮デジタルでしかないわけですが、あまり無機質な感じを前面に出してしまうと「癒やしの森」というコンセプトに合わないかな……ということで。
なのでサイトの自作素材には、わざと「色ムラ」を出したり、「ぼかし」を入れたりして「ホワワン」とした感じにしているものが多々あります。
(サイト開設当初に使っていた壁紙からしてそんな感じですし……。↓)
また、サイトのあちこちを飾る動物の絵は、管理人本人がスケッチブックにシャーペンと色鉛筆でスケッチした動物の絵をスキャナで取り込んで素材に加工したものだったりします。↓
(サイト開設当初に使っていたものです。↑)
最初の頃はフォトショップの加工技術もそれほど持っておらず、本当に取り込んだ絵をそのまま使っただけの素材でした。
これはただ単純に、他人様の作った素材にサイト・イメージと合っているものが無くて自分で作らざるを得なかったという事情もあるのですが、「手作り感を出したい」の一環でもありました。
ただ、心配な点もありました。
それは、そんな「手作り感」が「素人くささ」と受け取られ、サイトのデザインのみならず、そこに載っている小説までもが「素人くさい」イメージで見られてしまうのではないか……という不安でした。
当たり前のこと過ぎて、わざわざ記述するのもなんですが……美術のセンスと文才は全く別の分野の才能です。
(“美意識”など、多少はカブる部分もあるかも知れませんが、基本的には別の才能と言って良いと思っています。)
絵が下手だからと言って文章が下手とは限りませんし、デザインセンスがへっぽこだからと言って、小説までへっぽことは限りません。
ですが、そんな“当たり前”さえ忘れてしまい、“パッと見”の“イメージ”だけで「見るか見ないか」「読むか読まないか」の判断をしてしまうのが、“時間の無い現代人”の習性だという気がするのです。
それと、もう1点。
ホワワンとした淡いイメージのデザインにすることで「女性向け」と思われてしまい、男性読者に逃げられてしまわないか、という不安がありました。
(一部、女性向けジャンルな小説もありますが、全てが女性向けというわけではありませんし、女性向けジャンルの小説であっても「どなたでも楽しめるように」書いているつもりですので……。)
……ですが、あれこれ不安に思ったところで、サイトのコンセプトに沿ったデザインとなると、どうしても「ぬくもり感のあるホワワンとしたイメージ」になってしまいますし、使える素材も管理人のスペックも限られています。
そうなると、結局は開き直って自分の信じたコンセプトを貫き通すしか道が無いのです……。
サイト開設から数年が経ち、画像加工技術も少しはUPしましたが、未だに「ぬくもり感」や「ホワワンとした感じ」にはこだわっています。
それがサイトの訪問者様にどう受け止められているかは分からないのですが……。
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