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サイトの「信頼性」を高めるための工夫
現代は、ネットで検索すればすぐに情報が出て来る便利な時代ですが、その情報の「質」は玉石混交。
信頼できるものもあれば、そうでないものもあります。
情報リテラシーのあるユーザーであれば、その種の「情報の信頼性」は気にするものなのではないでしょうか?
なので、個人的に、サイトを作る際には「読者に信頼してもらえるサイト」を目指し、工夫しています。
■情報ソースの明示
その情報が「何を元にして」書かれたものなのか、すなわち「情報源」は信頼性を示す上で最も大切なものです。
なので、自分はサイトに「参考文献リスト」のページを作っています。
うちのサイトは「小説サイト」ですので、小説執筆に使った文献はもちろんのことですが…
サイト制作自体に使った参考文献(ホームページ制作ソフトのガイド本や、Web素材集、著作権関係の文献)も載せています。
さらにはブックレビュー用のブログとも連携し「この本について、さらに詳しく知りたい方は、こちらのブログ記事へ」…という感じで、参考にした本の「紹介」もしています。
ちなみに書影にはアフィリエイトを利用しています。
法的なことを気にせずに見栄えの良い表紙画像を利用でき、読者の方にとっても「ワンクリックで本の詳細ページへ跳べる」ので、なにかと便利です。
■透明性の確保
上で書いた「アフィリエイト」、正直、利益が出ることは想定していないのですが…
成果をいただけた際には、0円でも(中古本など安価な本の場合には、成果0円も普通にあります)ブログで報告し、その「使い道」はサイト・ブログ運営に関連するものに当てています(小説資料やサイト制作関連のものなど)。
(何に使ったのかも、ブックレビューブログでのレビューとともに報告しています。ちなみに、自分が使っているアフィリエイトでは「誰が」購入したか等の個人情報は分からないシステムになっています。)
こういった「どういう利益が出ていて、それを何に使っているか」という情報を開示しているのは、サイト・ブログの「透明性」を確保するためです。
また、SSブログの方では毎年「年間人気小説ランキング」を出しているのですが…
そのランキングの「計算方法」についても、毎度、記事の下部に必ず明記しています。
こうした「ランキング」や「ポイント」が「何を元に」「どんな計算方法で」出されているのかというのは、とても大切で、情報リテラシー強者や理系ユーザーなら、必ず気にする部分かと思います。
(なにせ、計算の方法ひとつ、基準となる数値ひとつ違えば、結果がまるで違うものになってしまうわけですから…。)
こういった「透明性」は、大手の企業やサイトさんでも、あやふやでうやむやにしている所は多いですが…
(そして情報リテラシーに弱いユーザーの方々は「透明性が無い」ことにさえ気づかないのですが…。)
個人の零細サイト・ブログでも、大手に負けない透明性を確保していければ、それが「信頼性」や「価値」に繋がっていくと思っています。
■参考文献の「内容」も大事
参考文献は、一覧を表示すること自体も大事ですが、その「中身」もポイントだと思っています。
たとえば、サイト全体の参考文献リストには「著作権」関連の文献を載せているわけですが…
これがあると、管理人が「サイトを作る(&小説を書く)にあたって、ちゃんと著作権を勉強し、著作権に配慮している」ということが分かってもらえると思いませんか?
参考文献の中身は、管理人の「学んだもの」の証。
そして「大切にしていること」「ポリシー」を表すものにもなるのです。
■ページ下部の注意書き
自分はWebページの下部に、小さい文字で「注意書き」をしていることが多々あります。
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内容は、はっきり言って「そんなこと言われなくても分かる」「当たり前じゃん」と思われてしまうようなことばかりなのですが…
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しかし、そういった「当たり前」を、おろそかにせず、キッチリ表示しておくことこそが「信頼性」への第一歩だと思っています。
また、この種の「注意書き」は、サイト運営者にとって「自衛」手段の1つでもあります。
世の炎上事案の中には、ユーザーの「誤解」や「勘違い」によって起こるものもあります。
そういった「誤解」「勘違い」を未然に防ぐ…あるいは、「誤解」「勘違い」された時に「ここにちゃんと書かれていますよ」と示せることが大事なのです。
そして、無断転載、無断転用などの「迷惑行為」をされないように、「そのあたりのこと」をキッチリ書いておくことも、サイト運営上、必要なことなのです。
■「管理人からのお願い(注意書き)」のページ(楽しく読める一工夫)
「たぶん見てくれる人は少ないだろうな…」と思いつつも、サイト開設当初から備えているページがあります。
それは「管理人からのお願い&お断り」のページです。
このページの目的は、上に書いた「ページ下部の注意書き」とだいたい一緒です。
ユーザーに「誤解」「勘違い」されないためのポリシーの明示、「迷惑行為」防止のための「お願い」です。
ただ、このページには「ページ下部の注意書き」とは一味違う「工夫」があります。
(おそらく、PC版でしか上手く動作しない「工夫」なのですが…。)
それは、お願い&注意書きの横に「ナビゲーター・マスコット」を配置し、そのフキダシの中身が「マウスを置いた位置」により変わるという「しかけ」です。
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この種の「注意事項」って、普通「堅苦しくて、読むのが面倒」なものだと思いませんか?
なので、そんな「真面目でキッチリした注意書き」とは別に、それをもっと「かみ砕いて、分かりやすくした」内容を、マスコットのフキダシに表示させているのです。
さらにフキダシの中身には、絵文字も添えたりして「見た目にも楽しく」を心がけています。
「読むのが面倒くさい」注意書きのページも、こんな風に「エンタメ性」をプラスしたなら、多少は「読みやすく」なると思いませんか?
(…もっとも、この種のページは本当に「読んでくれる人しか読んでくれない」ページなので、この工夫も気づいてもらえてすらいないかも知れないのですが…。)
■大事なのは、ユーザー(読者)の「目」を意識すること
上に書いてきたような「信頼性のための工夫」、何も最初から全てきっちり出来ていたわけではありません。
正直、サイト・ブログ開設当初は訪問者も少なく、そこまで読者の「目」を意識することもできていませんでした。
(なので、開設当初の頃に作ったページや記事には、そのあたりが「甘い」ものもあるかと思います…。少しずつ直すようにはしているのですが…。)
本腰を入れて「信頼性向上」に取り組むようになったのは、「読者がいる」ことを「実感」するようになってからです。
せっかく訪れてくれたユーザーに、誤解をされて反感を持たれたり、ヘンな勘違いをさせて黒歴史を作らせたくはありません。
「信頼性」とは結局のところ、ユーザー(読者)と、幸せで平和な関係を築いていくための努力なのです。
AIでもない人間の身であれば、性質も価値観も十人十色なユーザーの「全て」に配慮・対応していくのは「不可能」です。
それでも、できる限り多くのユーザーに満足してもらえるサイト・ブログを目指したいと思っています。