冷凍弁当事情1:なぜ外食で済まさないのか?

忙しい一人暮らし向けに、最近冷凍弁当が花盛りだ。しかし、ちゃんと調べるとやたらと数が多いようで、列挙するだけでも一苦労しそうだ…そこで、随時データをアップデートするとして、現状見つかったものだけを記録しておきたい。その前に前提の話をば。


時間的に自炊ができない、あるいは難しい人がいる。また、そもそも一人暮らしだと自炊は割高になりがちだからという理由の人もいるだろう。

家で市販の弁当を食べることは中食と呼ばれることがあるが、それならそもそも外食をすればよいのではないかという気がするかもしれない。実際、サラリーマンなどで昼休みの時間がしっかり決まっていて、職場が都市部にあったり車で通勤する人で、昼食を外食で済ませている人は多いと思う。

問題は夕食で、夜に「定食」を出してくれる店は極めて限られている。飲み屋に一人では入りにくいし、お酒を頼まないと気まずいがそれは高くつく。また、外食メニューは栄養的にも価格的にも毎日の夕飯を外食というのは問題が多い。

東京にて

実は自分は東京と福岡で夕飯ほぼ全てを外食で済ませていた時期があるのだが、自分の味覚的には福岡以上の規模の街でなければ難しいと感じた。大学院生時代の東京では、平日の夕飯はほとんど松竹堂cafeで済ませていた。

いわゆるカフェ飯というやつでヘルシーなだけでなく、日替わりで飽きが来にくいし、お値段も東京で1000円程度とお手頃だったのが大きかった。しかも、オーナーが元ホテルの洋食のシェフだったので、副菜はクラシックな和食が多くても、メインはオシャレなものが多く、その意味でも毎日食事が楽しみだった。今から思えば、当時が一番食事は充実していたかもしれない…


福岡…

福岡市で働くようになって、最初はやはりカフェ飯を食べることを考えた。しかし、冷静に考えたらカフェとか女子の園で、むさくるしい男の一人客ではアウェイ感が尋常ではない…松竹堂cafeもランチはOLでごった煮になるのだが、オフィス街にあるので夜が空いているのに助けられていたことに気がついた。東京ならまだ何とかなったのかもしれないが、福岡で同じ店で日替わりの健康的な食事を済ますというのは難しかった…

福岡市には「定食文化」があると言われていて、実際夜でも男一人が気楽に入れる定食屋も中心地には多い。しかし、やっぱりメニューは定番モノに限られてくる。主菜はまだ肉魚と色々あるのだが、副菜はどうしても決まりきったものになってしまう。そもそも若い人向けでごはんのお代わり自由とか、更には高菜とかご飯のお供も食べ放題の店なんかもあるが、毎日となると栄養的に不安があるし、自分は飽きてしまうと感じた。また、こうした店は席が狭くて騒がしいことが多く、落ち着いてご飯を食べるという雰囲気でもないことが多かった。

ただ、こういう事態はある程度予想できていて、そのため自分はわざわざ職場から遠い所に家を借りた。ただ遠いという訳ではなく、福岡市の中心部を通らないと通勤できない場所にした。こうすることで、帰宅中に中心地の色々な定食屋を回ることができる。同じ店なら飽きてしまうというなら、色んな店を使えば良いではないかと考えたのである。自分は車には乗らなかったが、バス王国である福岡で乗り放題券を使えば少々外れにある店でも行くことができる。

有名どころでいえば大戸屋ややよい軒、その他にもローカルな定食屋を数軒使った。店が変われば主菜も副菜も変わるので、月に1、2度であれば飽きはこない。また、和食に限る必要もない。最近は中国人がやっている安い中華料理屋も多い。たまには洋食でもビストロもある。ネパール人がやっているインドカレー屋もあるし、エスニックの店も少しはある。たまには回転寿司とか食べ放題、韓国料理、ちゃんぽんなんかでも良い。毎日の食事を選ぶのが大変なくらいだった…




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?