Magazine Study vol.3
【今号の目次】
1.継続課金マガジン特別企画 対談
1)継続課金マガジンについて
2)新しい動き方の創造
3)自分の人生を生きる
4)自由と作業療法
2.4月25日のらいすた概要
3.4月25日のらいすたQ&A
4.その他のQ&A
5.今号の研究論文リスト
6.時事ニュース
7.研究アイデアをシェアしちゃいます!
8.多くの作業を同時にこなすコツ
9.近況報告
10.質問送り先案内
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1.継続課金マガジン創刊号 特別企画対談
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1)継続課金マガジンについて
寺岡:いやー焦りましたね。
京極:めっちゃ焦った。
寺岡:これを読んでいる人は何のことだかわからないと思うので少し説明すると、先月からはじまった「らいすたマガジン」は実のところ継続課金だと思って出してたんです。
京極:そうなんです。なのに、Magazine Study vol.1をリリースする直前に違うと気づいて。既に購入されていた方もいたので超焦りました。申し訳ない。
寺岡:申し訳ないです。でも、やりながら作ってる仕組みなので、どうしてもミスは生じますよ。
京極:そうやね。トライ&エラーを繰り返しながら手探りで構築しているシステムだからミスが起こるのもしょうがないところはある。
寺岡:失敗を恐れていたら何もできません。行動あるのみです。
京極:そうですね。
寺岡:この5月からは、審査が通って継続課金できるようになりましたが、ずばり、メリットはなんですか?
京極:メリットは毎月Live StudyやMagazine Studyを購入する手間が省けるうえに、1,600円相当の購入費を1,100円に抑えられるところです。
寺岡:あれ?らいすたマガジン(単体購入)よりも100円値上がりしていません?
京極:Magazine Studyを作成する手間が思っていたよりも大変で、その手間賃として100円上乗せさせていただくことにしました。
寺岡:確かに、Magazine Studyは思っていたよりも大変です。今日のこれも、仕事終わりに研究室に集合して、数時間かけて対談していますからね。でも100円アップしても500円はお得ですので、皆さんも許してくれることでしょう。
京極:Magazine Studyは大変だけども、社会的に価値があると考えているので続けていきたい。それが100円に反映されているわけっすわ。
寺岡:そうっすね。そのぶん、より良い内容にしていきましょう。
2)新しい動き方の創造
京極:寺岡さんの発案でLive Studyをはじめて、Magazine Studyの創刊につながり、Live Study資料2部とMagazine Study2部の計4部からなる「らいすたマガジン」を創刊したわけですが、この一連の取り組みを通してこれまでとは異なる行動の仕方の可能性を見いだした感覚があるんですよね。
寺岡:先生もですか?実は私もそうなんです!
京極:寺岡さんもですか?
寺岡:はい。先生はどんな感覚なんですか?
京極:この一連の取り組みは、本当にゼロからプロダクトを立ち上げて、それを社会的に意味ある形へと昇華していき、結果が対価としてかえってきますよね。そうすると、何に価値があって、どうしたら多くの人の役に立つか、という視点がとてもはっきりするわけです。
寺岡:はいはい。しょうもない内容でも素晴らしい内容でもとりあえず結果がはっきりでますからね。
京極:会社経営している人にとってはそれって当たり前の感覚なんでしょうけども、雇われている医療者や研究者はそうしたかたちで結果をまっすぐ受け取る機会があるようでないんです。
寺岡:そうですよね。経営はなかなかシビアな世界です。
京極:ぼくにとってはシビアな世界がけっこう良い感じで新鮮で、これまでとは異なる生き方の可能性みたいなのがおぼろげにみえてきたわけです。
寺岡:ゼロからプロダクトを作って社会還元して対価を得るという循環が、新しい視点を育む機会になっているんですね。
京極:そうそう。
寺岡:私の感覚では、生きて行動していること全てがMagazine Studyにつながりますし、これを始めてから自分の中では、自分の言葉で人間らしいものを提供できている感じがあります。
京極:良いことも悪いことも含めて、生活すべてがネタになるという感覚かな?
寺岡:そうです。
京極:それ、とてもよくわかる(笑)。
寺岡:単に生きるだけでなく、生きることが次の生につながる。そういう感覚がMagazine Studyにはある感じですね。
京極:確かに(笑)。もし病院や大学がつぶれて無職になったら、それもMagazine Studyでネタにできる。
寺岡:失業なう!
京極:まだつぶれへんし!(笑)
3)自分の人生を生きる
寺岡:私の中では、Live StudyとMagazine Studyを始めて、もう1つ自分の中で変化があって、なんか以前よりも自分の人生を自分で生きている感覚があるんですよね。
京極:どういうこと? 寺岡さんって前から自分の人生を着実に生きているイメージしかないけど。
寺岡:笑。そうなんですけど、もっと自分本位でいられるようになったというか。Live StudyとMagazine Studyを軌道に乗せるまでって、自分が楽しいと思っていることに集中しないとできないじゃないですか。なのでなりふり構ってられなくて、生活とか人生を自分の良いように切り開いてってる感じがします。・・・分かります?
京極:その感覚はよくわかる。ただでさえ忙しいのに、Magazine Studyのために企画を考えて実行して、ってやっていると、ぶっちゃけ楽しくないとやってられない。
寺岡:そうなんです。
京極:すると、どうしても没頭するしかなくなって、気がついたら前よりも忙しいのにとても充実しているわけです。
寺岡:あと、私の年齢くらい(20代後半)になると、周りの方々から、今までの人生と今後の人生を見据えて意見を言われることが多いんですね。
京極:たとえば??
寺岡:たとえば・・・仕事なら早いこと良いポストに就いた方がいいとか、プライベートなら結婚しろとか、地元に帰ってきてほしいとか、都会に出た方がいいとか、笑。
京極:なるほど。まったくもって大きなお世話だと思うけど、そういうこと言う人がいるのね。
寺岡:はい。参考にしたりしなかったり、自分の人生なので他人の意見に振り回されないようにしたいとこですが、毎日のように色々言われると、やっぱり時々人生の迷子になる感じがあって。何を選択したらいいのかなと。
京極:えええっ。それは意外!
寺岡:そうですか?私だって悩むときありますよ。でも、何年後かにふり返った時に、おそらく自分にしかできなかったことをなんであの時やらなかったんだと思いたくないなと思って。
京極:あぁわかるその感覚。
寺岡:大勢の人がオススメする人生って王道で、失敗が少なくて、大抵の人が幸せになる方程式があって、そんな人生を歩むのもいいなと思うんですが、自分が楽しいと思っていることを信じてやることでまた道が決まってくるし、他の人が体験し得なかった違う世界が見える感じがあるんですよね。
京極:ぼくたちって「こうすべき」「ああすべき」っていう囚われに陥りがちだけど、それって基本的に妄想に近い思い込みのようなものなので、もっとフラットに自分が楽しいと感じる人生を歩むという生き方で良いと思う。
寺岡:私もそう思います。女性って社会から生き方を強要される傾向にあるので、もっと多くの人が自分の人生を生きるという感度を育んでもらえると、世の中よい感じになるのになぁと思います。
4)自由と作業療法
京極:それってすごく重要な論点で、作業療法は実のところ個人の自由を最大化するアプローチなんだよね。
寺岡:おお!では私は根っからの作業療法士ということで、笑。
京極:例えば、作業周縁化って意志決定のプロセスに参加できず、本人が価値を見いだせない作業に関わらざるを得ない、という問題だよね。
寺岡:(普通に話流した・・・笑)そうです。
京極:これって、要するにさっきの寺岡さんの話と同じで、周りの方々から知らず知らずのうちに意味ある作業への参加を阻止されている状態なわけです。
寺岡:そうですね。しかも周りは無意識に、よかれと思って言ってますから。
京極:作業療法を行うためには、そうした有形無形の圧力にあらがって、他人の自由を不可逆的に侵害しない限りにおいて、生きたいように生きることを支援する、という視点が必要なんです。
寺岡:なるほど。ここでいう自由ってなんですか?
京極:自由の捉え方はいろいろあるけども、欲望が解放される感覚とでもいっておこうかな。つまり、生きたいように生きる、やりたいようにやれる、そういうときぼくたちは自由を感じる。
寺岡:その感じは、他人が欲望を解放したときに味わえる感じを取り返しが付かないかたちで邪魔しないならば、それを最大限認めようというわけですね。
京極:そうです。作業療法は障害があってもなくても、生きたいように生きることを支援するものですから、寺岡さんが話してくれた問題意識はまさに作業療法の根本モチーフとつながっているわけです。
寺岡:じゃあ、つまり私は根っからの作業療法士ということですね!
京極:その決めセリフ何回いうねん!笑
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