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文フリ大阪に新刊出したよ!!

今回、2022年9月25日の文学フリマ大阪で2年8か月ぶりに新刊を出したのでその覚書。

上記のように、本がまったく出ていなかった。出していないわけではない。
その約三年の間に二次創作は13冊くらい出した。完全に推しの供給に踊らされておりましたね。

なのであせった私はとにかく創作で何か出したいとあがきはじめる。それが2021年、去年の秋。11月に推しの新規イベント実装ということで大いに狂いまくっていた時期でもありました。
(余談ですが、12月の二次イベでその狂った情熱を振り回して新刊4冊出した)(8pのぺら本含む)

創作で何か出したい、なので私は自分に条件を付けた。

・単発読み切り
・構想何年とかやりたくないので、思いついたらすぐ書く
・12月の原稿と並走になるので、いつもと同じ作成方法では投げてしまう。なのでやり方を変える。

というわけで、今回はGoogleドキュメントで作成しました。

編集画面はこんな感じ(これはパソコン)
通常の文書作成ソフトと大差ないですが、「見出し」をつけられるのが便利!
画像の左側の項目。こっちに「人物」「世界観」などの見出しをつければ、あとで「あの設定どこ行った?」となってもクリックひとつで該当ページへ飛べる!!
パソコンとスマホが同期できるので、隙間時間に作成できる。自動保存なのも何気に便利だ。

この機能を使い、自宅では一太郎で二次創作原稿をぺそぺそ書いて、職場の休憩時間は創作原稿をスマホでぽちぽちしてました。

資料のURLや、購入予定の本のメモもできる。今まではそのへんの紙メモに走り書きしてから自宅で書き直していたけどその手間ゼロ。設定からそのまま本文へコピペできる。便利!!

一ヶ月くらい紙に書いて何となく書きたい内容をまとめつつ、12月12日のイベントへ向けて爆走してました。
続いてその紙メモをデジタルへ移行すべく、Googleドキュメントへ!!
この段階で、去年の12月23日でした。

そして年明けあたりから冒頭を書き始め、1月の文フリ京都に委託してもらえることになったので、無配として製本しました。

そこからは……ひたすら書いた……書き続けた……そうこうしている間に春になって夏が来て、でもまだ書き終わらない。(その間に二次創作本を3冊出した)

最初は全5話の予定でしたが、日常話が欲しいとなり4話目追加。6話目の最終回が長くなってきたので2話に分割。
なので、計7話となりました。(+エピローグ)

 そうこうしている間に6月だよ。これから7月8月9月と連続3冊発行だよ。なので、表紙は外注しよう。推し作家様に描いていただければ何としてでも出すだろう、という他力本願。
できあがったのはこちらです!! 素晴らしい!!!!!

絵師様には二次創作のときは公式資料を見て描いてもらっていましたが、一次創作はそうもいかない……なので、どうにかわかってもらえるように自分で資料っぽいものを描きました……。結果、資料以上の出来栄えで、満足を通り越して昇天でしたね。

(文書きは表紙があれば本を出すので、推し作家がいる絵描きさんは「表紙描きますよ」と言えばほいほい本が出ます。)

ただ表紙絵は上がっても、ロゴやらカバーデザインやらは全部自分なので、すっかり有名になった某探偵の孫漫画の「やることが多い!!!」をずっと口にしてました。

そんなこんなで8月末まで走り抜け、分厚い試し刷りと格闘して脱稿したよ!!!
最終的に、本文は17万字ほど。製本して表紙込416ページ。
これまでに出した読み切りでは最厚でした。

【装丁】
・カバー(コート紙・マットPP)
・本文(表紙・色上質「銀鼠」本文・クリームキンマリ72キロ・遊び紙・書籍用紙「琥珀」)
・しおり(パースルノーゴールド)
・帯(セブンイレブンのカラーコピー)(力尽きた)

フォント:リュウミンR・8.5pt
本文:40字/16行
余白:天地16㎜ 左右13㎜・21㎜(本が分厚いのでのど部分を多めに取ってます)
作成ソフトは「一太郎2020」。こちら、文書作成としてはとても使いやすいし、直接PDFにできるので入稿も簡単。

わりといい感じにできたのではないかと自画自賛する。

ひとつ欠点を挙げるなら……【 一 太 郎 に は 断 ち 切 り の 概 念 が な い】

通常、印刷物は端っこまで画像を表示させる場合、何ミリか余白をつけます。(だいたい3㎜~5㎜)
この余白がないと、紙を断裁したときにちょっとずれただけで印刷されない部分が出てしまう。
なので、↓矢印の水色みたいな余白をくっつけて入稿します。
(わかりやすく水色にしてますが、実際は何も塗ってません)

けど、一太郎はそもそも「紙の端まで画像を配置する」ことができない……最低でも5㎜内側になってしまう……
今回、強制的に入る余白5㎜に塗り足し3㎜を引いて、都合2ミリの白い余白が出てしまうのでした。

これをさせないためには、一太郎以外の編集ソフトを使えばいい話。
実際、アドビのインデザイン持ってるし。
なぜ使わなかったのかというと……「ルビとか再設定するのが面倒」という、非常にアレな理由でした。

だってさ、一太郎でルビも傍点も全部つけているのに、インデザインは一太郎の文書ファイルはそのまま読み込めないからテキスト形式にする→ルビ等の設定は吹っ飛ぶ。
ルビを再びどこに入れたか確認しながらちまちま直すの、入稿前にやってられん!! となったので一太郎万歳です。
早く断ち切り機能を実装して欲しい。

実際に仕上がった本のイラスト部分。
周囲に白い余白ができているが、許容範囲かと。(背景を薄いグレーで塗りつぶさず、白で入稿すればもっと目立たなくなる)

断ち切りができれば、挿絵とか飾り枠とかもレイアウトを気にせずガンガン入れられるのですが……

そんなこんなで9月25日のイベント当日!!!

(本を1種並べ忘れているけど)「設営完了しました!!」
文フリ大阪は今回で10回目。コロナのあれそれでも中止や延期もなく開催してくださいました。

持ち込み数が少なすぎて完売する本があったり、新刊も思ったより手に取ったもらえて個人的には大満足の結果に終わりました😁

今回は一般、サークル合わせて来場者は2000人を越えたそうです!!
次回はABCホールぶち抜き開催でさらに規模拡大。
けど、個人的にはBCホールくらいの方が回りやすい。

文フリ大阪は来年の9月10日に11回目が予定しております。こちらも出るつもりなので、できたら……また新刊を出したいねえ……

そんなこんなで新刊出したいから10ヶ月くらいもがいていた人間の行く末でした。
楽しかったけど、三か月連続発行はしんどかった。

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