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ヒスイの女王、古志の沼河比売に会いに行った時の記録
2018年8月、念願の「沼河比売」に会うために、新潟県の糸魚川市に旅行に行きました。(ヌナカワ姫の漢字は沼河、奴奈川、淳奈川とどれもありということですが、「奴」が嫌という方も多くいるので沼河姫としました)
日本の女神を調べる中で、何度もシンクロした神さまです。
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糸魚川駅の前にある沼河比売の像。美しい。
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駅から少し歩いたところに、海望公園という場所があり、そこにも沼河比売とお子の健御名方命の母子像があります。
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古事記では大国主に見初められ、健御名方命をお産みになったとのこと。健御名方命は、国譲りで健御雷命に追われ、諏訪から出ないことを条件に許された諏訪の神さま。
出雲国風土記では、健御名方命が御穂須須美命になっています。大穴持命は大国主の別名と言われているので、御穂須須美命も健御名方命と同体か、お子が男女二人とも考えられます。(私見)
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沼河姫の母は、「黒姫」です。いずれ詳しく書きますが、私が日本の女神を調べるきっかけとなったのが「黒龍川」、(九頭龍河の古名)を調べろという夢を見て、黒龍と黒姫が関係あったことです。沼河姫はその黒姫の娘なのです。一説では、沼河比売が黒姫だとも。黒姫山は糸魚川、柏崎、長野県に三つあり、一説では、その三つの黒姫山に囲まれたところがヌナカワ族の拠点だったのではと。大国主との婚姻譚が有名ですが、現地では出雲族と戦い、沼河姫は稚児が池で自害した、という悲劇の伝説もあります。果たして、大国主とはロマンスの相手か戦いの相手なのか。
また、「ぬ」は玉のこととも。
『万葉集』に詠まれた「渟名河(ぬなかは)の 底なる玉 求めて 得まし玉かも 拾ひて 得まし玉かも 惜(あたら)しき君が 老ゆらく惜(を)しも」(巻十三 三二四七 作者未詳) の歌において、「渟名河」は現在の姫川で、その名は奴奈川姫に由来し、「底なる玉」はヒスイ(翡翠)を指していると考えられ、沼河比売はこの地のヒスイを支配する祭祀女王であるとみられる。天沼矛の名に見られるように古語の「ぬ」には宝玉の意味があり、「ぬなかわ」とは「玉の川」となる。(Wikipedia)
ヒスイを支配する祭祀女王、ってカッコいいですよね。案外、ヌナカワ姫も卑弥呼だったりして。
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ヒスイが採れるかもということでお約束のようにヒスイ海岸へ。ちなみに、ヒスイを拾うなら、糸魚川海岸(通称ヒスイ海岸)、親不知海岸、市振海岸があります。私は全部行きました(欲張り)
↓はそのうちどこだっけ、親不知海岸かな?
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お天気もよく、気持ち良かったです。真剣に探したら波が来たのに気づくのが遅れ、転んで濡れました。お約束のように…。たくさん拾ったのですが、ヒスイかどうかはもちろん自分ではわかりません。鑑定はフォッサマグナミュージアムで見てくれるとのこと。
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と、思って行ったらヒスイ鑑定はお休みの日でした。ミュージアムの内容はとても素晴らしいので見る価値ありです。拾った石は自宅に保管してますがたぶんヒスイはなさそう…
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長者ヶ原遺跡(写真はごく一部)。この遺跡ではヒスイの加工が行われていたそう。とにかくこの日は人がいなかった。なのでまったり散策。
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天津神社、奴奈川神社。一宮だそうです。
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お社の石段にニホントカゲが三匹も!しっぽが青いのは幼体らしい。龍神様もしくは、その御使いかなあと嬉しくなりました。
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国道8号線沿いの能生海岸にある弁天岩。弁天岩は約300万年前に海底火山から噴出した火砕流堆積物とのこと。
弁天岩にある「厳島神社」(能生白山社の末社には、海の神様「市杵島姫命(いちきひめのみこと)」が祀られています。そして、龍宮への入り口があるという民話も残っているそうです。浦島太郎は実はここから龍宮城へ?
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能生地区にある、沼河姫が生まれたと言われる産所。携帯電波もなかなか届かない山の中ですが、とても気持ちのいいところ。わたし達の他には、都内ナンバーの車の中年夫婦一組だけ。たぶんお互いマニアックと思っていたでしょう(笑)
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陰石と陽石の陰陽パワー。霊感ないのでなにか不思議なことが起きたとかはないですが、とても穏やかな場所です。
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もう少し引きで撮影。
姫が生まれたところに行ったのに、亡くなったとされる「稚児が池」には行かず。行けば良かったーー。拾い画貼ろうと思ったのですがやっぱりやめました。次回の宿題にしておきます。
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10年位前に購入した糸魚川産の翡翠ネックレス。実物はもう少しとろみのある緑色でとても気に入っています。
現地でのお土産としてはヒスイのピアスを購入。じっくり選んでこちらも気に入ってます。↓これも実物はもう少し緑色。ラベンダーヒスイも欲しいけどまたご縁があったら。
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行く前にもっともっと下調べしていけば良かったけど、また次回。九頭竜川のある福井県や大国主の出雲もとても行きたい。Cロナで今はまだ旅行も制限がありますが、行けたらまた旅行記書きたいと思います。
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