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新・令和のカフェ開業完全マニュアル
初めまして、武藤と申します。
現在、佐賀と福岡にて
・自家焙煎のカフェ 1店舗
・焼き菓子店 3店舗
・飲食店 1店舗
計5店舗の事業を行っています。
近年、カフェ開業を夢見る方が急増していますが、
その一方で競合の増加や集客難によって
廃業率も高いのが現実です。
私自身も皆さんと同じように、
まったくの初心者から27の時に
満を持してカフェを始めた一人でした。
2020年に個人でカフェを開業して以来、
コロナを始め、多くの危機もありましたが
試行錯誤を重ねながら事業を拡大し、
現在、5年で5店舗を運営できるまでに至っています。
しかし、初めての開業準備中は
何をどうしたら良いのかが
全くわかりませんでした。
周りに相談できる人もおらず
ネットで情報を探しても
断片的な内容ばかりが並んでおり
自分に合った情報が見つからない。
今もどこかでカフェ開業を志すも
昔の僕のように何から手をつけたら良いのか
困っている人がいるのではないか?
そう思い、
これから開業を目指す方々の
力になればとの思いから、
この記事を執筆しました。
実際に脱サラして
歩んできた流れを元に
1~50のステップで
プログラムを作っています。
カフェ開業の道のりは
決して平坦ではありませんが、
正しい準備と計画次第で
成功確率を大きく高めることができます。
この記事を通じて、
あなたの夢を応援できることを
心から願っています。
-目次-
【コンセプト設計編】
1.自己目標と事業コンセプトの設定
2.ターゲット顧客の設定と市場調査
3.スキルと知識の習得計画
4.店舗名の決定
5.ブランドロゴとデザインカラーの確立
【初期役所手続き編】
6.必要書類の準備
7.仮設営業許可取得手続き
8.食品保険の加入
【イベント出店、間借り出店編】
9.イベント出店メニューの試作と準備
10.出店用設備と備品の手配
11.地域イベントやマルシェへの参加
12.出店中のSNS活用と顧客リストの収集
【店舗準備編】
13.実印・銀行印・角印の作成
14.資金計画と借り入れ額の確定
15.事業計画書の作成と金融機関との面談
16.店舗デザインの企画と打ち合わせ
17.内装業者選定と工事スケジュールの確定
18.厨房設備・家具・什器のリスト化と発注
19.融資条件の確認と手続き完了
【オープン前販促編】
20.公式LINEアカウントの構築
21.Googleマップ登録と口コミ促進施策
22.SNSアカウント(Instagram、Xなど)の活用開始
23.ショップカードや販促チラシの制作
24.広告運用(SNS広告、リスティング広告など)
25.口コミ・レビュー施策の強化
26.ホームページの作成と運用
【初期HP/EC構築編】
27.BASEやSTORESでのECサイト構築
28.メルカリ・ラクマなど多チャネル展開
29.商品写真撮影とページ作成
30.配送・梱包の最適化
【アルバイト採用、初期教育編】
31.スタッフ募集と面接
32.接客・調理研修の実施
33.役割分担と業務フローの共有
34.スタッフ間のコミュニケーション向上施策
【商品設計編】
35.メニュー試作と原価計算
36.レシピのマニュアル化
37.季節メニューや限定商品の開発
38.メニュー構成の定期見直し
【オープン準備編】
39.プレオープンの実施
40.初期在庫や仕入れスケジュールの確認
41.開業告知キャンペーンの展開
【グランドオープン編】
42.オープン初日のオペレーション
43.オープニングイベントの実施
44.初日の売上確認とフィードバック収集
45.問題点の洗い出しと即時改善
【その後の営業と基礎販促編】
46.定期的な顧客データ分析と施策改善
47.季節イベントや新規プロモーションの企画
48.リピーターを増やすための施策
49.スタッフの継続研修とモチベーション管理
50.収益性向上と拡大戦略の検討
【コンセプト設計編】
1. 自己目標と事業コンセプトの設定
詳細1:
短期(3か月〜1年)、中期(1〜3年)、長期(3〜5年)の目標を数値化して明確にする。特に〜1年の計画は融資を受ける際に重要になるためしっかりと考えましょう。
「月商◯万円」「リピーター率◯%」など、測定可能な目標を設定する。お店の規模や立地で異なるので自身の状況に合わせて考えることが大事
詳細2:
競合調査や市場分析を行い、自分のコンセプトが求められる理由をデータで補強する。
「〇〇にこだわったカフェ」「△△体験ができる場」など、具体的に表現する。
注意点:
漠然とした目標では進捗管理が難しいため、具体的な数値と期限を紐づけること。
個人のやりたいことを優先しすぎてしまうとお客さんにハマらずリピートが見込めなくなるので注意。
2. ターゲット顧客の設定と市場調査
詳細1:
ペルソナ(年齢、性別、職業、ライフスタイルなど)を作成し、具体的な人物像を設定する。
競合店舗をリストアップして価格帯・メニュー・客層を分析する。
詳細2:
SNSや地域フォーラムを活用し、顧客がどのようなニーズや不満を抱えているか調べる。
既存の近隣店舗に出向きお客さんの観察をするのも有効的です。
商工会議所や市役所などで地域の統計データを入手して予測する。
注意点:
設定したターゲット層が本当にその地域に存在するか、人口データや来店動線を確認する。
3. スキルと知識の習得計画
詳細1:
必要であればバリスタ講座、製菓学校、経営セミナーなど必要な講座をリスト化し、受講スケジュールを組む。
おすすめは本業と別にカフェで副業を行うなどして最低半年〜1年程度、技術を身につけることがおすすめです。また、この期間があれば融資のタイミングでも有利に働きます。
接客マナーやクレーム対応を学ぶ場を確保し、実務に活かす。アルバイト実務があればここもリアルの場で学べるのでやはり実務はおすすめです。
詳細2:
他店舗でアルバイトやインターンを行い、リアルなカフェ運営を体験する。
会計ソフトや在庫管理システムなど、ツールの使い方も習得する。
注意点:
講座や学校はマンツーマンでない為受講料の割にみにならない場合もあります。マンツーマンで搬送してくれるプロのコンサルサポートなども有効です。
4. 店舗名の決定
詳細1:
候補名を複数出し、SNSやGoogle検索で同名・類似名がないか確認する。
親しみやすさ、覚えやすさ、ターゲット層への訴求力を比較検討する。
コンセプトカラーもこの時に決めると良いです。
詳細2:
ドメイン取得やロゴデザインとの相性も考慮し、総合的に判断する。
周囲の知人やターゲット層へのヒアリングを行い、フィードバックを得る。
近年ではブランドキャラクターを設定するとアイコン性が強くなり認知度が高まり安くなります。
注意点:
長すぎる名前や読みづらい店名は、ブランド認知度を下げる可能性がある。
5. ブランドロゴとデザインカラーの確立
詳細1:
プロのデザイナーに依頼して、コンセプトを伝えた上で複数の案を提案してもらう。
店舗内装や外装、パッケージに展開しやすい色彩・形状かを検討する。
詳細2:
ロゴにブランドのストーリーを盛り込み、オリジナリティを出す。
カラーは2〜3色までに絞り、統一感を重視する。
注意点:
細かすぎるロゴは加工しにくいので、大小さまざまな媒体に適用できるデザインが望ましい。
印刷時に見えにくくなるなどのデメリット有り。
【初期の役所手続き編】
6. 必要書類の準備
詳細1:
税務署への開業届や青色申告承認申請書を作成し、提出期限を確認する。
労働保険・社会保険の適用事業所手続き(従業員がいる場合)を進める。
詳細2:
複数の行政手続きが同時並行になる可能性があるので、エクセルやツールで管理する。
提出後の控えをきちんとファイリングして保管する。
注意点:
手続き漏れや提出期限の過ぎた申請は、後々大きなトラブルとなるため注意が必要。
7. 仮設営業許可取得手続き
詳細1:
移動販売やイベント出店を想定し、保健所で仮設営業許可の要件を確認する。
必要書類(施設設備の図面、食品衛生責任者証など)を整え、申請を行う。
詳細2:
キッチンカーやテントを使用する場合、それらの衛生基準や設備が許可条件を満たすかチェック。
申請から取得までに時間がかかるため、イベント日程に間に合うよう余裕を持つ。
注意点:
自治体ごとに要件が異なる場合があるため、複数地域で営業するなら都度確認が必要。
8. 食品保険の加入
詳細1:
複数の保険会社のプランを比較し、食中毒や製造物責任(PL保険)などのリスクをカバーする。基本的には営業許可証を取得する際に保健所からお勧めされる保険で問題はありません。
店舗適用の保険と出店イベントでは多少異なることがあるのでしっかり調べて適切なプランへ加入しましょう。
詳細2:
保険加入後はスタッフにも共有し、万が一トラブルが起こった際の連絡フローを決める。
契約内容(補償金額・免責事項)をしっかり把握し、更新時期を管理する。
注意点:
補償範囲を狭くしすぎると、想定外の事故が起きたときに自己負担が増える可能性がある。
【イベント出店、間借り出店編】
9. イベント出店メニューの試作と準備
詳細1:
店舗オープンの前にイベント出店や、間借り出店で顧客の獲得を狙います。
グランドー分前に経費を抑えて経営を体験してみることで色んなことが見えてきます。
イベント向けメニューは、持ち歩きしやすく調理が短時間で済むものを優先する。
試作品をスタッフや知人に試食してもらい、味と見た目の評価を得る。
詳細2:
原価計算を行い、イベント価格でも利益が出るよう設定する。カフェの理想原価は20~25%程度です。フードメニューを取り入れて原価を多くかけるのもリピート率の向上に繋がりますが、その際は同時に減価率の低いメニューもしっかり出るように工夫が必要です。
間借りのメリットは、借りている店舗の既存客にもアプローチが可能なところです。
注意点:
イベント会場のコンセント・水道などの設備環境を事前に調査し、それに合ったメニューを選ぶ。
間借り店舗主さんと各契約はしっかり行い、コミュニケーションも疎かにしないように。
10. 出店用設備と備品の手配
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