『将来何になりたい?』に答えられなかった私が取り組んだこと。
『将来何になりたい?』
そう聞かれて一度大泣きしたことがある。中学生の頃、自分のやっと見つけたやりたいことへの道へはお金がかかるから進ませることができないと言われ、私の未来は真っ暗になった。
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そんな私ですが、先日、神奈川県にある進学校のキャリアガイダンスの講義に登壇させていただきました。
50分を2コマだったのですが、フルパワーをぶつけすぎたのか…??疲れすぎて、次の日はぐったりしておりました…!
これを毎日やっておられる学校の先生…本当に尊敬する…。
私はやりたいことがなかった学生時代(&社会人人生)を送ったからこそ、自分の欲しかったやりたいことがない人へがやるべきことなどをお話しさせていただきました。
(こんな感じで授業をして来ました…!)
はじめに戻ると、私は『将来何になりたい?』という質問が大嫌いだった。
中学生の頃、やりたいことをずっと探していた私がやっと見つけた夢は、『薬剤師』になることだった。小さい頃から病院に行くたびに、薬局のお姉さんたちが優しくしてくれる。そして、元気になる。そして、理数系の科目が得意だった私にとって最適の職業なんじゃないかと思った。
ただ、6年も学費は出せん。『薬剤師』になることは諦めなさいと言われた。
それから、私にはやりたいことがない時期が長く続いた。
テストで良い点数を取れたけど、将来につながるイメージもなかった。
大学を選んだ基準だって、『家から近いから。』だったし。
法律と経済が学べる学部に入ったのも、『世の中に大切なことを学んどけば何かにつながる。』と信じていた。
でも、やりたいことは見つからなかった。
就職活動の時に、『私にはやりたいことがない。』という事実に再びぶち当たった。
4年制の大学に行ったのに、フリーターになった。
その時に、自分は何をしたいのか?初めて向き合った貴重な一年だった気がする。
この一年で、心に向き合う仕事がしたいことにたどり着き、少しずつ自分の人生の舵取りをはじめた。
そして、コーチングを学んで、日本人はやりたいことがある人は20%くらいしかいないと聞いて衝撃をうけた。
そもそも、やりたいことなんてなくていいんだってことを知れたのは、25歳くらいの時だった気がする。
その後、勤めていた会社が潰れたり、諸々するのですが、改めていい思い出だなぁ…と。
そのあとは、自分の軸が大切という事実に気づき、自分に向き合い続けて、生き方、仕事の仕方を選択していった。
今では、1ミリも想定していなかった独立し、日々やりたいことがあふれていて時間が足りないし、気づいたら夢中になって時間が経っているくらい没頭する生き方をしていた。
私に取って大切なのは、やりたいことではなくて、自分がどうありたいかという軸だった。
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講義が終わった後、個別に質問をしてくれたり、話を聞きに来てくれる方がいて、言葉が伝わって良かったなぁ…と思ったなぁ。
たくさんの感想をいただいたのですが、ひとつひとつ本当に感動した…!
『心にしみました。』『やりたいことが決まってない自分にとってはとてもためになる講義でした。』『本当に深刻な悩みが解決しました。』なんてことが書いてあった。簡単なワークをみんなでやったんだけど、その威力を改めて感じた。
逆に『やりたいことは決まっているんだけど、親が勝手に決めた進路を選ぼうとしていたので、自分で決めたい。』的な(結構ぼかしてるけど)そんな感じの意見もあって、自分とすごく重なった。
ちなみに、私が中学生の頃にやっと見つけた将来の夢である、薬剤師さんの間近で調剤事務として働いていたことがあるんだけど、びっくりするくらい、私には適性がなかったやろうな…というのがわかった。ちなみに、26歳の頃だった。
何事もやってみないとわからないし、結果論でしかないけど反対してくれた親には本当に感謝してる。
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やりたいことが見つかる人は20%しかいない。
焦って見つけた目標なんて、結局違う…となりがちなので、焦って見つけるのは反対派。
やりたいことというハードルを上げなくても、自分は何が好きなのか?何が嫌いなのか?何ができるのか?何はできないのか?それは本当なのか?などなど、丁寧に自分のことを知っていくことが大切だと思う。
最後に私に質問してくれた方。もし、この発信を見ていたら…なんですが、セルフコーチングをすでにしている人は、セルフコーチング力を上げるためには?という視点をもつのもいいかも。例えば、前田裕二さんの『メモの魔力』で書かれている抽象化・転用も一緒にできれば、セルフコーチングの質が数倍にも上がると思います。コーチングを受ける場も、探せばあると思うけども!
といっても、高校生がこの発信に到達するかすかな可能性があるので、一応、上の文章は私信として残しておこうと思った次第です。
コーチングを学び始めた頃、やりたいことの一つに『学生向けに講義をする』と掲げていたのが、まさかの叶って不思議な感じ。
また、一歩ずつ進んでいこうと思った次第です。
P.S.
講義が始まる前に、『どうしてこの講義選択したんですか?って聞いたら『なんとなくw』って返って来たとき、一番心が折れました。爆
でも、結果オーライでよかった。w
人に伝えること、そして、自分も体現していくことを改めて精進します。
●お知らせ
4月18、19日に京都で撮影します。お会いできる方は是非とも…!