主張を汲み取る力
お客さまのいうことを聞いていてはうまくいかない。
お客さまの声が新規開発のすべての出発点である。
テクニックを身につけるとうまくいく。
うまくいくために必要なのは本質である。
自分を極めることが大事。
周りの幸せを最優先にすることが大事。
などなど、世の中で言われている成功法則は、本当に真逆のことを言ってきて、度々私たちを混乱させます。
そして、どれも先人たちの経験から導き出されたものであって、その人にとっての正解には変わらず、「間違い」は存在しないもの。
以前は、「本当のことを言っている人は誰なんだろう?」なんてことを思っていたのですが、それは違ったなぁと。
私たちは、この言葉の背景を感じ取る力、つまり、言葉をそのまま受け止めない力が求められてると思うのです。
なぜ、そのような結論を導き出したのか。
なぜ、そのように考えているのか。
目に見えているところだけで判断できないものです。
よくよく、掘り下げていくと、本質的なところは一致していたり、逆の理論を否定しているわけでもなく、ただ、主張として結果そうなっているということが多いのが本当のところなのかと思います。
これからの時代はどんどん情報が増えていくと予想されます。TwitterでもFacebookでも各々の理論の正しさが主張されすぎて、何が本当か、という視点で見てしまいがちだけど、これは何も生まないよなぁと。
おそらく今後もいろんなタイプの成功体験も耳にすると思うし、いろんな極論もこれから出てくるのだと感じています。
そして、情報があまりにも多いと、私たち人間は、思考を停止させ、「考える」ということをやめてしまう生き物です。
ついつい、目先の手っ取り早く解決してくれるものを求めがちですが、私たちは、これからもっと考える力を育てていく必要があると思います。
いろんな人の一言一言に惑わされるのではなくて、自分の中で問いを立て、答えを導いていく。
そんな、自分を哲学する力がこれからは重要になっていくと感じています。
正解を主張し合う関係性ではなくて、議論を深めて自分の考えを厚みのあるものにしていく関係性を作っていきたいものです。
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そして、こんなことばかり考えると、何かを断定することが極論を言っているみたいで、ついつい億劫になってしまう。
けれども、自分が感じていることは、白でもなく黒でもなく、グレーな部分こそ、改めて自分の言葉にして、伝えていくことが大事だと思う、ここ最近です。
最近は、「正解」とか、そういうことに興味がある説…!