NYで感じた、『旅行は新しい自分に出会わせてくれる』の嘘
先日、人生初のNYへ行ってきた。
旅行に行く前は、「NY旅行いいね。」「NYは本当にいいよ。」と、今までの人生で一番旅行が賞賛された気がして、すごく期待が膨らんでいた。
私は、旅行は『新しい自分』に出会えるものだと、どこか思っている節がある。
自分が普段見たこともないものに触れることで感性が開いていったり、新しい何かに触れることによって、外見は一緒なんだけど、内面が今までとは違う『新しい自分』になる感覚があって、今回はどんな『新しい自分』とやらに出会えるのか、すごく楽しみだった。
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NYは一言で言うと、刺激的な街なんだと思う。
案内してくれた現地の人が『NYは常に刺激でいっぱいで本当に魅力的な街。ただ、いすぎると狂いそうになるけどね。』って言っていて、どこか納得だった。
NYに住んでいる人々の口からは、「上にいきたい」「ステータス」「もっともっと」「勝つ」という成長欲求の高さを感じる言葉を聞くことが本当に多かった。
(私がたまたまそういった方々と関わっただけかもしれないけど。)
セントラルパークの周辺でランニングしている人が多かったんだけど、ランニングするという余暇を楽しむ時間があるというのも一つのステータスなんだとか。
ちなみに、今回は案内してくれた方がいたからよかったけど、もっとNYが舞台になっているドラマだったり、映画を見てたらよかったなぁ…というのが個人的な後悔です…。
(SATCでも使われていた人気アジア料理屋のBUDDAKAN。めちゃくちゃ美味しかった…!!!!ただ、SATC見てなかったの残念…( ; ; ))
ニューヨーカーから聞いた恋愛模様も面白かった。つい、日本では倫理観とやらが前に出てしまうことが、NYではいろんな欲望が肯定されていて、スキャンダラスな部分も垣間見得てやっぱり刺激的や…とも思ったり。
今回の旅行は、もっともっと『進む』ということに遠慮をしなくてもいいんじゃない?ということに気づかされた。
自分の欲求に蓋をして、今目の前にあるもの、すでに持っているものに必要以上に執着していたのかもしれない。そんなことに気づけたのはNYのもっと上にという空気感に触れることができたというのはすごく大きい。
独立して、2年近くになるのですが、ありがたいことにご紹介で幅広いお仕事をさせていただくようになったと思う。その様子を見ている人から、『頑張ってるね。ちゃんと休んでる?』『頑張りすぎるのは良くないよ。』なんて声をかけられることも増えた。私の中では自分がやりたくてやっていることではあるけど、なんだかもっと休んだ方がいいんじゃないか…という気がしてた。別に休みたくないのに敢えてダラダラ日を作って逆に疲れるなんてこともあった。
私はどこかで『頑張ることっていけないことなのかもしれない。』という思い込みを強化していたのかもしれなかった。ただ、純粋に自分をアップデートさせるのが当たり前なNYの空気に触れることができ、私は誰に気を使っていたんだろう?なんてことを思ったりする。
『旅行』が自分に気づきを与えて、それによって『新しい自分』に出会わせてくれることははすごく大きい。
事実、日本に帰ってきて、『雰囲気が変わったね。』と言われたりもして、旅行は自分を新しく生まれ変わらせてくれると思いたくなる。
ただ、『旅行に行かないと新しい自分に出会うことはできない。』という考えを私は手放していく必要があるな…ということにハッとした。
旅行に行くから、いつもより景色を見渡す。
旅行に行くから、いつもより考える。
旅行に行くから、いつもより調べて特別なお店へ行く。
旅行に行くから、いつもより味わって食べる。
これは、旅行の醍醐味でもあるけど、同時に私はどこかで日常というものを軽視してしまっていたのかもしれない…。
旅行が新しい自分に出会わせてくれたんじゃなくて、旅行への自分の向き合い方が日常と全く違うから、こんなことを思ったのである。
そして、日常も特別である。
『頑張りすぎるのは良くないよ。』そう言われる度に、それを聞いて私はどう思うんだろう?って自問自答してみたらよかった話だ。
『私はどうしたい?』と、素直に聞いていれば、自分に蓋をして無理矢理休んで『なんや、これ?』と消化不良にならなくてよかったのかもしれない。
日常は特別である。
そんなことに改めて気付かせてくれたNY旅でした…!
P.S.
ちなみに、NYで知っておきたかったことは、
・基本移動はUberか地下鉄でした。普通のタクシーで遠回りされるという経験もしたり。
(NYに住んでいる方がいたからよかったものの、観光客と判断されるとこういうことは結構あるのだとか。だから、Uber神。)
・結構食事の量が多いので胃がもたれる…。なので、アジアン料理やビーガン専門店、そして最終日は日本食の居酒屋に行きました。←
(そして、次のお客さまを入れたいという回転率重視な考えなようで、基本的に食器下げられるの早い…!食べかけでも容赦ないので自己主張大事。)
・2万点が展示されているという、メトロポリタン美術館、最高だった。
鬼広いので見たい作家を事前にどこにあるのかチェックしたらよかったな…というのが反省です。
・セントラルパークの芝生はダニが多いんだとか。
・タイムズスクエアは10分いたら大満足でした。
・後悔があるとしたら、観客参加型のスリープノーモアっていう劇が見たかった…。
某ラジオでケンコバさんもオススメしててますます気になってるので次回行った時は見に行こうと思ってる。
この辺りでしょうか。
そんなこんなでまとまりないけど、NY旅行記でした。誰かの旅の参考になったら嬉しいです。
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