DBD記事:期間限定モード2対8
DBD(Dead by Daylight)にて以前から期待されていたモードが実装されました。キラー2体に対してサバイバー8人という通常モードの2倍のプレイヤーが集う、期間限定モード2対8。開催時期は2024年7月26日から8月8日までの2週間でしたが、運営が盛況具合を鑑みて1週間延長し8月15日まで遊べるようになっています。CERO:Z指定であり、さらに年齢層が高めのゲームで社会人が何とか休めるお盆休暇まで延長してくれるというのはさぞかしうれしいことでしょう。レッツデドバイ。
ルールと仕様
両陣営の勝利条件
キラー側の勝利条件:
・8人全員を檻に送りエンティティに捧げる(完全勝利)
・サバイバーがハッチから脱出する(ゲート通電阻止・開放阻止)
1人でもエンティティに捧げれば勝利ですがエンティティは飢えています。
サバイバー側の勝利条件:
・8台の発電機を修理し脱出する(ゲート通電・開放)
・ハッチから脱出する
8人全員で脱出できれば完全勝利、ゲート通電・開放で何人か脱出できれば勝利です。ハッチから脱出するのはキラー側の勝利です。
フックシステムから檻システムへ
オリジナルモードにあったフックはありません。キラーによってダウンしたサバイバーはその場で檻に送られます。サバイバーが多いのでダウンの度にサバイバーを担いでフックに運ぶアクションはこのモードでは廃止され、代わりにダウン後すぐに檻に送るアクションを行うことができます。サバイバーは檻から自力で脱出することは不可能で他のサバイバーに救助してもらう必要があります。
ハッチ解放条件
オリジナルモードではサバイバーが最後の1人になると開いたハッチが1箇所出現しました。2対8モードではサバイバーが残り2人になると開いたハッチが3箇所出現します。ハッチ脱出するとそのハッチは閉じられます。また、サバイバーがマップ内に居る状態で全てのハッチがキラーによって閉じられるとゲートが通電します。
修理すべき発電機の数:8台
マップ内には全部で13台発電機が設置されています。
そのうち8台を修理することで脱出ゲートが通電します。
このモードでは脱出ゲートが3箇所あります。
遊べるマップの数:5種
①マクミラン・エステート(トラッパー)
②オートヘイヴン・レッカーズ(レイス)
③コールドウィンド・ファーム(ヒルビリー)
④レッド・フォレスト(ハントレス)
⑤クロータス・プレン・アサイラム(ナース)
これらのマップは全て屋外で中央寄りに固有建造物があります。大人数モードということもあり屋内マップはありません。マップ名のあとに括弧書きでキラー名を書いていますが後述する使用できるキラーと関係しています。マップはランダムで決定されます。
キャラクターとスキル
使用できるキラーと能力:オリジナル5体
初期寄りのキラー5体が使用できます。スキンを持っていればそれらが反映されます。オリジナルモードのパークとアドオン、オファリングは使用できませんが、2対8専用の能力が4つ実装されキラーごとに一部が異なります。その中でお互いのキラーにバフ効果を与えるチームスキルがあります。
・トラッパー(罠:トラバサミの設置)
①チームスキル:
罠のアクション時に一定範囲内でキラー全員の移動速度が上昇する
②固有スキル:
罠の設置速度が上昇し、所持数が増える
・レイス(探知不可の透明化と高速移動)
①チームスキル:
透明化時、一定範囲内の仲間のキラーも探知不可になる
②固有スキル:
透明化ON/OFFの速度が上昇し、透明化時の移動速度が上昇する
・ヒルビリー(チェンソーダッシュによる超高速移動)
①チームスキル:
チェンソーダッシュ中のみ一定範囲内のサバイバーが無防備になる
②固有スキル:
チェンソーダッシュの操作性が向上する
・ハントレス(投擲武器の使用:手斧を投げる)
①チームスキル:
手斧が命中したサバイバーの位置がキラー全員から数秒間視える
②固有スキル:
手斧の所持数が増加し、手斧に関する操作性が向上する
・ナース(瞬間移動:ブリンク)
①チームスキル:
仲間のキラーが近くにいるときのみ瞬間移動の連続回数が1回増える
②固有スキル:
瞬間移動の操作性が向上し、条件でサバイバーが叫び声を上げる
・キラー共通のスキル
③キラーのスキル
追跡中(チェイス中)のサバイバーの位置がキラー全員から数秒間視える
④キラーのスキル
破壊した発電機から一定範囲内のサバイバーの位置がキラー全員から
数秒間視える
オリジナルモードのパークやアドオンが各キラーの固有能力を向上させるために絶妙に調整され組み込まれているように感じます。また、各キラーは同キャラ選択不可となっています。どのキラーの組み合わせもサバイバーを苦しめることは間違いありません。
使用できるサバイバー
サバイバーはプレイヤーが所持しているキャラクターとスキンが全て使用できます。キラーと同様にオリジナルモードのパーク、アドオン、オファリングとアイテムは使用できませんが、クラスという役割を選択することで固有のスキルが使用できます。
サバイバーの4種のクラス
次に紹介する4種のクラスにはそれぞれ4つのスキルが実装されます。サバイバー全体にバフ効果を与えるチームスキル、マップ内のオブジェクト(キラー、サバイバー、発電機やパレットなど)がハイライトされるオーラスキル、クラス固有スキル、そして条件を満たすと開放される自己治療と完全回復のクラス共通スキルです。また同じクラスは4人まで選択できます。
・エスケーピスト(陽動とチェイス、壁担当)
①チームスキル:
走行中に一定範囲内のサバイバー全員の移動速度が数秒間上昇する
クールダウンがある
②オーラスキル:
一定範囲内のパレット、窓、キラーが破壊可能な壁のオーラが視える
③固有スキル:
負傷状態のとき移動速度が少し上昇する
・ガイド(発電機の修理担当)
①チームスキル:
サバイバー全員に修理中の発電機と自身のオーラが視える
②オーラスキル:
一定範囲内の発電機のオーラが視える
③固有スキル:
一定範囲内のサバイバーが発電機の修理中にスキルチェックを完璧に
こなすと修理進行度が加速する
・スカウト(偵察と隠密担当)
①チームスキル:
キラーが一定範囲内で直視できるとき、オーラがサバイバー全員に視える
②オーラスキル:
キラーが発電機などに破壊行為をするとキラー全員のオーラが視える
③固有スキル:
しゃがみ状態のとき、移動速度が上昇し負傷のうめき声が抑制される
・メディック(回復担当)
①チームスキル:
治療しているサバイバーのオーラが他のサバイバー全員に視える
②オーラスキル:
一定範囲内の負傷したサバイバーのオーラが視える
③固有スキル:
治療速度が上昇する
・クラス共通のスキル(セルフケア+)
④アンロック可能なスキル
檻に2回送られたあとに救助されたとき、自己治療と完全回復できる
サバイバー側も同様にオリジナルで使用できた各パークが役割ごとに組み込まれています。檻に2回送られたあとにセルフケアがアンロックされる点は、サバイバー側の人数が多いため他人に治療してもらうことに重点が置かれています。他人に治療してもらった方が治療速度は早いですから。
立ち回り解説:キラー操作編
期間限定モードのプレイ人口の偏りからキラーで遊ぶ場合はマッチ開始までに相当待つことが多かったため、解説するほどのマッチサンプル数が取れていません。しかしながらサバイバーとして当たったキラーの振る舞いや執筆の最中に再確認できたスキル内容から次のように解説できます。
ツーマンセルタイプ:
キラー2体が近い距離でサバイバーを追い詰めていく戦法です。サバイバーを挟み撃ちして速攻ダウンを取ることができます。サバイバーは通常攻撃を受けると負傷ブーストで移動速度が一時的に上昇しますが、間髪を入れず2撃目を受けると即ダウンします。通常モードのキラー1体では起こり得ない連続攻撃、キラー2体に追われるというのはノーワンのようなものです。それでも上手く逃げ回るサバイバーも居るので1人に時間を掛けすぎると発電機が次々と修理されるためマッチ序盤は個別に発電機を巡回したほうが良いでしょう。
ガチャン♪ ガチャン♪ ガチャン♪ と修理完了音が連続して聞こえるとキラーとして焦りを覚えます。
ハントレスの斧投げ放題(砲台)タイプ:
ハントレス限定になりますが彼女の手斧は遠投可能です。サバイバー視点で飛んできた手斧が目視できるとき、それに当たれば負傷します。ハントレス使いは手斧の精度が良いプレイヤーが多く、2対8モードではサバイバーのオーラ可視化条件が簡単なので固定砲台と化したハントレスから手斧が精度良く飛んでくることが多いです。とくにコールドウィンド・ファームでは作物が視界を遮ることはありますが、障害物判定ではないので手斧が良く当たります。ハントレスが見晴らしの良いところに陣取り、味方のキラーがサバイバーをチェイス判定に追いこむとハントレス側にもサバイバーのオーラが視えるので逃げる方向を予測して手斧を投げ付けます。
手斧の当たり判定はその見た目より横方向に拡がり、例えるならばバスケットボールが飛んできているようなものです。またサバイバー側の当たり判定は縦長のカプセル状のイメージで頭部の左右もしっかり被弾します。
無防備ワンパンタイプ:
ヒルビリー限定になりますがチェンソーダッシュ中に一定範囲内にサバイバーが居ると無防備状態になります。しかしヒルビリーがチェンソーダッシュを解除すると無防備状態は解除されるので味方のキラーが攻撃することになります。無防備時に無傷のサバイバーがダウンする条件は通常攻撃を与えることです。このモードの仕様でヒルビリーはチェンソーでワンパンできません。そうなるとヒルビリーがチェンソーダッシュをしているときに味方のキラーが通常攻撃扱いの攻撃を当てなければなりません。ヒルビリーのスキル説明を見て思いついた方法ですが実際にやられた経験はありませんし、実行は難しいのかなと思いました。
立ち回り解説:サバイバー操作編
一方、サバイバーで遊ぶには非常に良い環境でマッチ開始がとても早いです。普段はキラーの方がマッチ開始が早いのですが、更新が入る度にシステムが不安定になるゲームですから遊びやすい方にどうしても偏ってしまいます。根気よくマッチング待機したキラーと遊ぶことができます。
発電機の修理に徹する:
サバイバーはとにかく発電機を修理してナンボです。チェストを開けているところを他のサバイバーに見られると「はよ直せ」と指差ししてきますね。このモードの初動では2~4人が1つの発電機を修理することになります。4人修理は滅多に見られませんがこのモードではよく見ます。人数が増えるほど修理完了までが早くなりますが、線形的に早くはならないので効率が良いのは2人で修理することです。
初動でやってはいけないのがスキルチェックミス、これはキラーを呼んでしまうことになります。また、近くに発電機があれば1人でも修理するべきです。隠密キラーのレイスが近くに居たとしてもパレットとチェイスの場所を確認して足止めしてあげましょう。修理の近くでチェイスが始まっている?大丈夫です。キラーが視えるように視点を調整し修理に励みましょう。
エンティティの犠牲者多数:
キラー勢力に押されて残り3~4人となってしまったら、3択になります。選択肢1、とりあえずチェイス練習のためにキラーと対峙してみましょう。しかしキラー2体相手は諦めるしかありません。選択肢2、隠密して発電機を修理してみましょう。意外と直せるかもしれません。選択肢3、そんなせっしょうな、味方の犠牲を待つなんて。残り2人になるとハッチが3つ開きます。残り2人になるまで待ちましょう。
2対8モードの細かな仕様
① 檻はキラーから離れた場所に出現します。
② キラーに檻のオーラは見えません。キャンプ対策でしょうか。
③ キラーが檻に近付くと檻は別の場所に移動します。
④ フックでは抜け出す試みができましたが、檻ではできません。
⑤ 地下室はありません。
⑥ チェストはマップ上に20個出現します。
⑦ トラッパーの罠はキラーの足止めになりませんがリセットされます。
⑧ マップ上にトーテムがありますがチャレンジのお題程度です。
など
感想
普段オリジナルモードで隠密スタイルな私からしますと逃げ惑うことが多くやることが多いモードでした。キラーの的が多い分、チェイスできる頻度と逃げ切れる確率も高いため良い練習ができました。特に発電機が破壊されると居場所がバレること、攻撃を受けたりチェイスが始まるとオーラが視えてしまうことが常に逃げ回ることにつながるので初心者の方ほどこのモードで遊んでほしいと思いました。試しに通常モードを遊んでみると気のせいかも知れませんがチェイスで逃げ切れるようになりました。気のせいかー。
やはりバグが多いです。最初の1週間はマップ:オートヘイヴン・レッカーズにてオブジェクト生成に不具合があり、透明な壁が存在すること、壁をすり抜けマップ外に行けてしまうこと、岩にめり込み修理できない発電機、空中浮遊できるプレイエリアなど過去に発生したバグがお祭り状態で実装されていました。2週間目には修正されましたが、人気のゲームにも関わらずデバッグ意識が低いのでしょうか。それともこのようなバグも含めてあいされているのでしょうか。
私はまだ経験が浅いので理解できませんでした。とりあえずフィリップ・オジョモの呪いと結論付けましょう。ヴォォォッ!(パレットスタン)
あとなんでしょう、優鬼はいませんでした。当然か。
今後の開催と期待どころ
公式によると次回開催も予定されているとのことで、他のキラーやマップを使用できるよう検討しているようです。できることならば屋内マップでごちゃごちゃした展開を見てみたいです。ただサバイバー同士って狭いところで引っかかるんですね。お互いが通路で通せん坊してしまうんですね。色々バグっているゲームですがそれを含めてあいされているんですね。
キラーが同キャラ選択可能となったとして、
・足の踏み場がないトラバサミ地獄
・無限投擲される手斧地獄
・2連チェンソーダッシュ無防備地獄
など楽しい地獄をお待ちしております。
次回もお祭りモードとしてバグとバグにまみれた混沌に期待したいところです。2対8モードは8月15日まで開催されているので是非遊んでみてください。ここまでお読みいただきありがとうございました。