ゲームレビュー:豆狸のバケル#1
はじめに、このゲームレビューは筆者がスタッフクレジット(エンドロール)を見るまでプレイした上での個人的な感想となります。既にプレイした方には同じ気持ちになってもらえれば嬉しく思い、未プレイの方には興味を持ってもらえたら幸いです。
レビューをする上で避けられないのがネタバレであり、公式サイトやWikipediaなどでオープンにされていない内容については他のゲームに例えるなどして曖昧な表現とさせていただきます。
※筆者が購入したのはSteam版となります。NintendoSwitch版と内容が一部異なるようです。
1.ストーリーとゲームシステム
ストーリー
日本を舞台に、本作の主人公である狸の少年バケルが物語の中で様々な仲間と協力しながら悪党をこらしめるという勧善懲悪な内容です。バケルは子狸で人間に化けることができます。一寸法師や桃太郎、金太郎、浦島太郎など日本の昔話でお馴染みの登場人物がバケルに協力し、日本各地でお祭り騒ぎを引き起こすお祭り軍団のボス・オラクル祭太郎(さいたろう)という悪党から邪気に取り憑かれた日本を救うことが目的です。
ゲームシステム
ステージクリア型の3Dアクションゲームである本作は、日本の47都道府県がそれぞれステージとして登場します。各都道府県の特色が取り入れられたステージを散策することでちょっとした旅行気分になるかもしれません。ステージは47個しかないのかと言うとそうではなく、別として鬼ヶ島や竜宮城、熊本城など昔話に登場するものから実在するものまでステージとして登場します。また、レースやシューティング、巨大ボスステージなどがあり昨今のゲームとしてはボリュームが多い印象です。
BGM
がんばれゴエモンシリーズのような和風のBGMはとても心地よく、タイトル画面でさえもずっと聴いていたくなります。お祭りがテーマということもあり、ゲーム全体を通して陽気で軽快なBGMが多めです。
アクションと操作
バケルは移動、ジャンプ、ダッシュ、攻撃、防御、回避のアクションができます。攻撃は太鼓と両手に持ったバチを使います。右攻撃、左攻撃、両手攻撃、タメ攻撃があり、ボタン連打で攻撃アクションを連続で繰り出してスタイリッシュに行動できます。ジャックポット!
その他、物語を進めることで桃太郎らおとぎ話の主人公、御伽の英雄(おとぎヒーロー)の力を借りる”変化”アクションが可能になります。
ステージ構成
普通のアクションステージでは道中の敵を倒しながら、邪気を放つオブジェクト(邪気提灯)を粉砕することでステージ最後に置かれているお祭りタワーのバリアが解かれます。お祭りタワーの下部には太鼓があり、それを欽ちゃんの仮装大賞パネルのようなメーターが振り切れるまでバチで叩くと邪気が開放されステージクリアとなります。
デンデンドンドンドン・・・結構な回数を叩かないといけないのでコントローラーが壊れてしまう。
2.感想
アクションゲームとしての難易度
豆狸のバケルはCERO A(全年齢対象)のゲームであり、小学生向け月刊漫画雑誌コロコロで特集されるような子供向けの内容です。任天堂のマリオも子供向けと言えますが、マリオ基準としても易しい難易度のゲームです。
ゲームオーバーがない?
筆者はエンドロールを見るまでゲームオーバーの画面を見た記憶がありません。おそらくゲームなので「ゲームオーバー」画面は用意されているはずです。バケルはゼルダの伝説 神々のトライフォースのようなライフがあり、敵の攻撃やステージの攻撃判定を受けるとライフが1つ減ります。全てなくなるとミスになります。そこで何が減るかというと持っているお金(単位は両で見た目は大判小判)が最大100両減ります。
ゲームオーバーの条件は、たぶんお金が全てなくなることでしょう。ストック制という見方をすると所持金の1/100がミスっても良い回数ということになります。ステージによっては落ちたら即ミスになるポイントもありますが、孔明のような要素はありませんでした。
筆者がゲームオーバーにならなかったのは満遍なくステージを巡るというプレイスタイルだったからでしょう。というのもステージ上の敵を全て倒し、オブジェクトを破壊して大判小判を収集していたからです。
それだけ豆狸のバケルは、ステージの隅々まで散策しても飽きないゲームだったのではと思います。
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございます。2回目のレビュー記事はクリアしたからこそ書ける【豆狸のバケル】の惜しかったところ(不満に思った点)と、ゲームオーバーは拝めるのか、について書く予定です。
以下 NintendoSwitch版の公式サイトです。