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左半身が動かない!(脳梗塞克服記)#21 退院後


退院後、1日4種類の薬を服用することになりました。その中の一つが「ワーファリン」という薬です。これは殺鼠剤としても知られていますが、もともとは1920年代、アメリカ中西部での牛の大量変死事件がきっかけで研究が進んだ薬だと言われています。

当時、牧草にカビが発生し、それを食べた牛が大量出血を起こしたのですが、このカビの成分が後にネズミ駆除剤として利用され、さらに人体に適した形で抗凝固薬として使われるようになりました。

ワーファリンは「血をサラサラにする」と言われますが、実際には「出血すると止まりにくい」という作用があり、血栓を防ぐために重要な薬です。ただし、この薬を服用している間は納豆を食べてはいけないと薬剤師さんに強く指導されました。納豆菌がワーファリンに悪影響を及ぼす可能性があるためです。

栄養価が高くお手頃な納豆は、私にとって欠かせない食材で、ほぼ毎日食べていました。その納豆を食べられなくなることは非常に残念でした。

また、出血を伴う治療を受ける場合、例えば歯科治療では、この薬を服用していることを必ず伝える必要があります。そのため、お薬手帳を常に携帯し、提示するよう指導されました。 (続く)

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