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左半身が動かない!(脳梗塞克服記)#16 病院食と体調の変化


病院食は、体調や病状を考慮し、調理師さんが栄養バランスやカロリーを計算して作ってくれています。
例えば、ある日の献立は以下の通りでした:

  • 朝食:食パン2枚、サラダ、ぶどう7粒、野菜入り卵焼き、ジャム

  • 昼食:けんちんうどん、春雨サラダ、キウイ

  • 夕食:野菜の煮物、茶碗蒸し、ご飯、果物

量は控えめで、塩分も抑えられていました。高血圧の自分には配慮された食事だと感じました。ほとんどがベッドで過ごす日々で、たまに歩行訓練を行う程度の運動量でしたが、筋肉が落ちたせいか、2週間で体重が約5キロ減りました。

特に木曜日だけ、メニューを選べる日がありました。大好きなアジフライを楽しみにしており、その日はちょっとしたご褒美のように感じたものです。病室での食事は、1日の中で最も楽しみな時間でした。朝の食パンを1枚残しておき、夜にジャムをつけてデザートにするのが密かな至福のひとときでした。

ふと、想像が飛躍して、「刑務所の食事もこんな感じなのだろうか?」と思ったこともあります。刑務所では当然、酒は禁止です。そのため、多くの受刑者が甘いものを欲するという話を思い出しました。

私の病室は4人部屋でした。医療用ベッドには、転落防止用の柵が左右についていましたが、体が回復するにつれて片方ずつ取り外されていきました。身の回りの品は、小さなチェストに収納していました。また、14インチほどの液晶テレビが設置されていて、イヤホンを使えば視聴可能だったように記憶しています。

脳梗塞を患っても、1日1冊以上の本を読む習慣は続けていました。幸い、Kindleを持ち込んでいたため、本の嵩張りを気にする必要がなく、快適に読書を楽しむことができました。

私は普段からテレビをほとんど見ないため、読書習慣があったことが救いでした。仕事もなく、他にすることがない病室では、時間を有効に使えたと思います。(続く)

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