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ドラえもんのような未来

LINEが登場したころ、これを仕事に活用していた先見性の高い経営者がいました。少し怖い人でしたが、ハイテクをビジネスにどう活かすかを理解しており、導入も非常に早いと感じました。社員間の連絡手段として使えることや、既読確認ができる仕組みは、登場当初非常に優れていると感じましたが、それまで誰も気づかなかったことを考えると、ビジネスのネタはどこにでも転がっているのかもしれません。

先ほどテレビを見ていたら、海外の誘拐事件でAIが娘の声を真似て連絡してきたという話がありました。親が身代金を騙し取られたのかどうかはわかりませんが、日本でもオレオレ詐欺にAIが使われ、子供の声をAIで認識させ、さらにトラブルのシナリオをAIに書かせるという超ハイテクの時代が、もしかしたらもう来ているのかもしれません。

時代劇のドラマで、敵か味方かを見分けるために合言葉を交わすという場面があります。例えば、「山」と言えば「川」と答えることで味方であることを確認するのです。

オレオレ詐欺犯がAIによる偽装音声を使う時代に、AIを使ってその音声を見分けるという対策が考えられますが、いつ誘拐事件に巻き込まれるかもわからず、いつ連絡が来るかもわからない中で、AIによる検知システムを導入する人がいるでしょうか?

そこで、古風な方法ですが、合言葉で相手が本物かどうかを確認する方法があると思います。例えば、「小学校時代のサッカースクールのあの髭面のコーチってなんて名前だっけ?」とか「中学時代家で乗っていた車を覚えてる?」といった質問です。実際シルバーなのに、たしか赤い車のなんだっけとうそのかまをかけることで偽息子だとわかるでしょう。長く続いている関係なら、双方にしかわからないような質問ができるはずで、質問する側に質問権があれば、いくらAIでも予測は難しいと思います。

もちろん、誘拐という切迫した状況で悠長に質問できるかはわかりませんが、オレオレ詐欺に対しては有効かもしれません。

そう考えると、悪知恵でAIを犯罪に利用する狡猾な人々が増えていくかもしれません。AIを使った美人局のような犯罪も、小説のような奇怪な事件として起こりうるかもしれません。例えば、AIが異性を求める人の特性を分析し、その理想の異性を演じてやり取りを行うのです。もちろん、電話での会話もAIが対応し、相手は本物の異性だと勘違いします。その後、頂戴女子のようにお金を引き出す方法も、AIが指南するかもしれません。

しかし、AIはこれらの犯罪を防ぐためのジャッジもできる可能性があります。また、体調がすぐれないときに問診で適切な病名を予測することができるクリニック(一次医療圏)のような役割も実現するでしょうし、さらに、本人の声と同様の発声ができるAIがあれば、在宅ワークでAIに仕事をさせるという、まるでドラえもんのような世界が現実になりつつあるのかもしれません。

そうなると、のび太くんのような他力本願な人々がふえてくるかもしれませんね!

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