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TWO THIN COATS 日本での販売に向けて
〇進化しつづける水性塗料
毎年のように使いやすく、画期的な塗料を生み出している水性塗料メーカー。その中でも boiler miniatures が今年からアジア総代理店として取り扱っている、ユーザーフレンドリーに振り切った塗料「TWO THIN COATS」を日本での販売に向けて、わかりやすく、使用者目線で深堀していこうと思います。
〇Duncan Rhodes氏 × Trans Atlantis Games 共同制作
TWO THIN COATSを開発するにあたり共同したのが、ウォーハンマーやシタデル塗料で有名な Games Work Shop に元々在籍していたDuncan Rhodes氏のDuncan Rhodes Paiting Academy。
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もう一つがミニチュア、アクセサリー、書籍などの3D要素を中心に、新しく画期的なホビー製品やゲームをプロデュースしているTrans Atlantis Gamesです。
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この二つが共同し、従来の水性塗料の課題点から「こうあるべきだ」という基準を満たし、初心者からベテランのホビイストすべてが気持ちよく使える塗料を目指して開発されたのが「TWO THIN COATS」です。
〇主な特色
この塗料は Duncan Rhodes 氏が独自に開発したメディウムをベースにしており、すべて手作業で何度も試行することで開発されました。従来の水性アクリル塗料に足りない部分を補うかのような「使いやすさ」や「機能性」を持ち合わせた全120色展開の新しいミニチュアペイント用カラーです。
このメディウムのおかげで粘度もそこまで高くないため、適度に筆に吸い上げられることで分かる塗りやすさがあります。高い隠ぺい力と、質の高い顔料が出す発色の良さが大きな特徴です。
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塗料に必要不可欠な「発色」「隠ぺい力」「乾きの早さ」などの質はもちろんなのですが、この塗料の優れている部分は「TWO THIN COATS(薄塗り2回)」という名前を前提とした自由なカラーのシステムにあります。
〇カラーシステム 「SHADOW」「MIDTONE」「HIGHLIGHT」
「TWO THIN COATS」にはカラーそれぞれに
・SHADOW
・MIDTONE
・HIGHLIGHT
・WASH
・METALLIC
・GLAZE
・BRIGHTS
といった計7つカラーチャートが存在します。(WAVE2時点)
上から3つまでの名前を見てシタデルを使っている方は察したと思いますが、TTCは最初からMIDTONEを中間ベース色とした、「暗色」と「明色」の計3段階でカラーが設定されています。これにより初心者から上級者までのペインターが簡単によりスピーディにグラデーションを行うことができます。
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更に Duncan Rhodes 氏の経歴もあり、カラーがシタデルやArmy Painter等の汎用的な塗料のカラーバリエーションに類似するように用意されているのも使いやすいポイントですね。
例)TTC : SUNGUINE SCARLET
⇩
CITADEL : Mephiston Red
Army Painter : Vampire Red
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〇水のいらない発色コントロール
結構ペイントの始めたての頃って上手い人の動画を見て
「水をどのくらい混ぜればいいんだろう・・・」
って思ったことがあると思います。
隠ぺい力の高い塗料を絶妙な水分量で調節するのって、
水が少なすぎて1回塗っただけなのにどべって乗って厚塗りになっちゃたり、逆に水が多すぎてバシャっと塗り広がっちゃたりと結構難しいです。
この振れ幅を限りなく無くすのがTWO THIN COATSです。
下の画像は各カテゴリーの1回塗りと2回塗りをした画像です。
どちらも筆を整える程度の水しか含ませていません。
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「MIDTONE : CURSED BLUE」
「SHADOW : SENTIENT TURQUOISE」
ここからわかるのが各色、各カテゴリーで水分の調整なしに
1回塗りはレイヤリングとして
2回塗りはベ―シングとして
使うことができます。
「それは他の塗料でもできるじゃん」って感じかもしれませんが、
1回塗りも均等に塗り広がるところは
これはただ隠蔽しきれないだけの1回塗りとは違いを感じました。
TTCのオリジナルのメディウムだからこそなんでしょう。
〇乗りづらい色代表の「白と黄色」
白と黄色は本当に何度塗り重ねても、ムラも出て乗り切らない色の代表です。実際 boiler miniatures で取り扱っている様々なメーカーでも、ここを高い基準でクリアしてるメーカーはTWO THIN COATSが出るまではなかったです。
下の画像は比較した画像です。白下地の方の色が、その色本来の色だと考えた上で黒下地の方を比較すると
CIATADELは黒下地の色に引っ張られて黒くなってしまっているのに対して、TTCは下地に関係なく本来の色が出てますね。
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これができると、こういった黒い甲冑についている細かいアクセサリー等を塗るときにしつこく塗らないので厚塗りにならずディティールを潰さないで済んだりします。
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〇最強のメタリックカラー
ミニチュアペイントには欠かせないメタリックカラーもTTCの強みです。
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メタルカラーも隠ぺい力は当然のこと、ムラがなく厚塗りにならない点がメタルカラーとして強いところな気がします。
メタルも他色と同じくグラデーションでカラーが用意されているのでレイヤリングも簡単です。
〇帰ってきたGLAZE
知らない方に説明すると、GLAZEというカテゴリーはかつてCITADELに存在した特殊塗料です。今はCONTRASTというカテゴリーに変わっていますが、用途としてはそれとは違います。
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CONTRASTもGLAZEも共に下地が透けるようになっている塗料ですが、発色の度合いがCONTRASTは色味が強く、GLAZEは発色が抑えられています。
用途の違いはコントラストは色を載せるために使うものなのに対し、GLAZEは仕上げのカラーコートに使います。「色味を付け足したいなあ」って時にちょうど良い感じですね。
CITADELからなくなる前は意外と人気な塗料だったみたいで帰ってきてほしい!という声は多かったです。
〇その他カテゴリー
・WASH
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仕上げの汚しや影を付けるシェーディングに使われる塗料です。最初からメディウムが混ぜられてるため、別になっているメディウムを混ぜずそのまま塗っても滑らかに均一に色味をコントロールしやすくなっています。
メタリックの上に塗ると錆び表現などの汚しにも使えます。
・BRIGHTS
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原色に近い明るめの色。
意外とはっきりとした色味のバリエーションは少ないので好みな色です。そのままベースコート塗るのもいいですが、これを自分の好きな色と混ぜるとより明るくはっきりとした調色も可能です。
〇シンプルだけど不可欠な機能性とコスパ
ミニチュアペインターの方はもちろんのこと、特にWARHAMMER大量に塗る機会が多い方は気になるコスパ面のお話です。
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TTCは内容量が15mLと、他の塗料と比べても量自体は大きな違いはありません。値段自体も質相応な値段で一本780円(boiler storeから)となっています。一見お高めの塗料って感じですが、基本的に他の塗料よりもより長く使うことが可能です。
・ドロップボトル型によるパレットに出す際のロスがないこと。
・隠ぺい力と発色の良さによる節約。
・中に最初から入っている攪拌玉による管理のしやすさ。
・粘度が緩めなので硬化しにくい。
総じて他の塗料よりコスパは良いとも言えます。
〇もちろんエアブラシも使用可能
ガンプラやミリタリー、ジオラマ等広い面を塗る方は
もちろんエアブラシで吹いても問題はありません。
流石にそのままだと詰まる可能性があるので、エアブラシシンナーなどと混ぜ合わせてお使いください。
〇2024年秋期「新色WAVE3計60色」発売。新カテゴリー「EFFECT」。
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記事を投稿している現在計120色が発売していますが、2024年秋ごろに全カテゴリーを含めた計60種の新色がWAVE3として登場します。
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oiler miniatures のウェブショップの方でも何事もなければ、同時期に発売開始になると思いますので、noteかXの投稿をお待ちくださいませ。
〇新カテゴリー「EFFECT」
WAVE3から増えた新カテゴリー「EFFECT」のラインナップは
・MAT VARNISH
・GLOSS VARNISH
の2種類になります。
正直結構こういったトップコートの類はメーカーによって差が大きく出るので、TTCのメディウムで整えられたバーニッシュは非常に楽しみですね。
〇カラーメタリック6色+通常のメタリック6色 計12色
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皆さんおまちかねのカラーメタリックが登場します。
水性塗料ではArmy Painterなどがすでに出していますが、意外と少なくて待ちわびていた人も多いんじゃないでしょうか。
また人気な金銀銅色のバリエーションもさらに増えるようです。
恐らく発売次第早く売り切れるのはメタリックかなと思われるので要チェックです。
〇まとめと取り扱い店募集のお知らせ
まだ出たばかりの塗料ということもあり情報の少ない塗料ですので、できるかぎり僕らもユーザーの目線に沿ったレビューをしていければと思っています。下記URLから購入可能です。
秋に出る新色の使い心地もまた投稿する予定ですが、もし「ここを知りたい」といった希望があれば気軽にSNSの方にメッセージをいただければありがたいです。
そしてここからが本題ですが
現在TTCは、日本のTWO THIN COATS取扱店を募集しています。
それに際して、取り扱いを始めたい店舗様。
また皆さんが「このお店に取り扱ってほしい!」という声があれば、X又はboilerの問い合わせフォームにてぜひご連絡ください。
長くなりましたがここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
これからも皆さんにペインターライフのお役に立てる情報を発信していきますので応援よろしくお願いいたします。boiler スタッフののけ(仮)が紹介しました。
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