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何とも例えようのない味”フェイジョア”のジャム

久々に、農産物直売所の謎食材シリーズです。
まーこれがなんともムズカシイ食材だった!!笑
おいしいっちゃおいしいけども、どう食べたらいいのかイマイチわからん食材ってあるよね。それです今回は。(どれ?)

私は、農産物直売所に行くと必ずジャム売り場をチェックするほど手作りジャムが好きなのですが、今回、ちょっと変わったジャムが登場してたのよ。

”フェイジョア”という謎フルーツのジャム。

売り場には大変わかりやすく”フェイジョア”を解説したPOPが提示されていた。

ブルブルの文字が良い味出してるんだよ…


うん。わかりやすいね。笑


調べてみると、”フェイジョア”は南米原産のフルーツなのだそう。
11月下旬に収穫して追熟させたものが12月中旬くらいに食べ頃になって出回るらしい。(それをジャムにして売ってるというわけ)

日本でも産地があるらしいけど、ここ静岡では見たことない作物なんだよね。

おそらく、新しもの好きの農家さんがお庭で育てたフェイジョアをジャムにした、プロトタイプ的な初号機的なアレなのだと思う。チャレンジャーだなぁ。
小規模農家さんの、こういう「作っちゃった♪」的な加工品がけっこうおもしろくて買っちゃう。

実際の果実は見たことないからわからない。

で、肝心の”味”なんだけど・・・
どの情報を見ても、なんかイメージつかない。

「パイナップルのような南国の風味」
「洋梨のような食感」
「いちじくのプチプチとした感じが…」
「パッションフルーツのような…」
「バナナの…」
「…」
「…」

どの情報も最終的に

「なんともたとえようのない味です」

と書いてある。

…うん、なるほど。
わからないということがわかった。


その、謎のフルーツ”フェイジョア”をジャムにしたものは、茶褐色でちょっとブチブチしたものが入ってる(種?)感じ。
食べてみると・・・

…これは仕方ないわ。
表現のしようが無いもの。
ほんっとに、

「なんとも例えようのない味」です!笑

おいしいか、まずいか、で言うとしたら、どっちでもない。
なんか食べ慣れない味、とでも申しましょうか・・・

だだ、大変おもしろい食材ではあります。

可能性を秘めた子だわ!というトキメキを感じます。

とりあえず、定番からいってみようか。

この子の魅力は”独特の食感”と”南国風の強い香り”だと思う。
しかしトーストに塗ると食パンにあまり合わない感じ。
ヨーグルトにいれると食感がブチブチしておいしいけど、香りが弱くなっている。

フツウじゃダメだわ!

この子の個性を最大限に発揮させるには・・・・????

思いついたのはペストリー。パイ生地の上にフルーツやクリームが乗ったスイーツみたいなパン。
冷凍パイシートを使えば簡単にできるはず!

うち、オーブン付き電子レンジが壊れちゃってるから、オーブントースターで調節しながら焼いたけど、なんとかなるもんですね。

クリームチーズと相性が良いのではないかと思ったけど、まさにそう!これは良い!あまずっぱフルーティー!
バターたっぷりのパイ生地の上に乗せて焼いたジャムは、南国フルーツの香り全開!めちゃくちゃ華やかな風味。
焼いたことで甘さがギュッと煮詰まって、ブチブチ食感もいきてる!
これに紅茶が合わさると、ティールームにいるような優雅さ。

クリームチーズとの相性がとても良いので、こんなオードブルにもしてみた。

これ、めっっっちゃおいしいですよ。

なに?!私、天才?!!

…と、思ったけど、フェイジョアがよく食べられているニュージーランドでは、”フェイジョアの生ハム巻き”は定番のメニューなんだとか。
(まぁ私はそれにクリームチーズというアレンジを加えたのだけど、そして生フェイジョアでなく、ジャムであることを考慮しての組み合わせなんだけどね。)

とにかくおいしい!
アレですよ、生ハムメロンとか、生ハム柿とか、あの類の甘じょっぱフルーティーなおいしさです。わかるでしょ。アレにすっっごい華やかな南国風味がプラスされた感じ。クセになる味よ。
白ワインだね、合うのは。甘口でも辛口でも合うと思う。


謎フルーツのフェイジョア、見つけたらぜひお試しを。
出回るのは12月ごろだけど、瓶詰めのジャムは通年売ってるものもあると思う。ジャムもおすすめ。ただしフツウの使い方は合わない食材です。笑

今回のは描くのにも書くのにも時間がかかった上に、共感が得られにくい謎食材でありました。いいんだよ、書きたかったんだから。
そのうえ、一番見てほしいのは最初の写真(農家さんの書いたPOP)だったりする。笑
これを見せたくて書いたようなもの。
なんか一生懸命伝えようとして、ぜんぜん伝わってなくて、失礼ながら可愛いなぁと思ってしまった。笑

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