寂しい都会

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孤独に手向けるラプソディ

今は友人の家です。次の楽しみまであと半月です。それまではきっちり生きていようと思います。ふとした話の折で知り合いからカメラを借りることになった。写真も撮りたいけれど、映像を一つ描き上げてみたいと思います。以前も言いましたが、作る喜びから得られる快楽は他のそれとは一線を画す。あの喜び、快感、エクスタシーをもう一度の心持ちで臨みます。 先日、レントゲンを撮ってもらった。曰く、前頭葉が縮んでいるらしい。記憶力、基い海馬、意欲の減退、その他色々。これのせいだったらしい。原因は不明。な

    • 微睡ハイボール

      今はね、朝。4時です。知り合いの間借りで2杯お酒をのんだ。マティーニとマンハッタンのほうじ茶アレンジ。ほうじ茶の茶葉をウイスキーでつけたやつでアレンジしてるらしい。しにたいなあ。こればかりはしょうがない。押さえつけても、見ないふりしても、ダメ。両頬にしっかり手を添えてこちらを見ろ、としてくる。朝の歓楽街は意外と嫌いじゃない。楽しげな人たちとか、マスカラがぐずぐずの女の子とか、仕事終わったお姉さんとか、たくさんいる。この時間はね、流石に頭が働かないから余計なことを考えずに済むか

      • ロバと暮らしたいなーん

        ギャリコの短編集でロバ飼いの少年の話があった。少年は先の大戦で両親もろとも失い。孤独の身。それでも朗らかな雰囲気を纏い、闊達としている。この手の話の定石は凡そ街の中で爪弾きにされ、荒み、でもロバがいるから僕は大丈夫と話がまとまりがち。今回ばかりはそうではなかったところに惹かれた。 孤独の身で纏うのもらおんぼろ、普通なら死んだ眼をして爪弾きにされてもおかしくないけれど彼にはロバがいた。 そのロバは体毛の兼ね合いで常に微笑んでるように見えるらしい。だもんだから、少年はいくら辛くて

        • アデュー来世でまた会おうぜ

          これは栞。かわいい。 最近は目下、村上龍を読み進めてます。 不安定な安定。 今日読んでよかったのはポールギャリコのスノーグース。児童文学かな多分。寒々しい世界観だけど緻密で美しい文体で描かれている。ハッピーエンドすぎないしバッドすぎもしない。イーブン。絶妙なバランスだと思う。 しにたい。みんな思ったことあると思ってた。どうやら違うらしい。今までは消えたいとか綺麗さっぱりなかったことになりたいと思うことはあったけど、死にたいと思ったことはなかった。あの当時、思い出したくもない

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