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だって〇〇に書いてあるんだもの

イスラム教徒にとって、クルアーンは絶対である。
豚肉や酒を禁忌とすることは故無きことではないが、意味がよくわからないものもある。
例えば、ウロコのない魚も禁忌である。
何故と問うことは意味がない。なぜなら「クルアーンにそう書いてある」からだ。

キリスト教にとって、聖書は絶対である。
ユダヤ民族のシオンへの帰還が、現在のイスラエル問題の根源であるが、元々アラブ人が住んでいたところに押しかけるとは侵略と同じではないかと非難しても始まらない。
なぜなら「聖書に約束の地と書いてある」からだ。

神のお言葉は絶対なのである。

私の様な異教徒には「お前の信じるものを俺に強要するな。どこに何が書いてあろうと、そんなものには根拠はないし、第一俺にはお前の神様を信じる義務はない」と突っぱねられる。

しかし、我々日本人も似たような論理を展開することがあるので要注意である。

憲法9条

「憲法第九条があるから、軍隊を持てない。戦争できない。集団的自衛権などとんでもない。隣国が侵されても、助けられない」
そして他国に侵略され、凌辱され、隣国を見殺しにするのである。
それは「日本国憲法にそう書いてあるから」である。
まるで神から頂いたお言葉であるかのように頑なに遵守しなければならない。信奉者はそう考えている。

ロシア
ロシアに北方領土変換を求めても無駄である。ロシアの憲法には、「領土割譲禁止条項」があるのである。
「領土を返せ?むりむり、だって憲法に書いてあるんだもん」とプーチンが言ったらあんたどうする?

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