某私大教授との対話
俺「箱根駅伝の応援に行ってきたよ」
彼「へ~どこを応援したの?」
俺「出場20校のどこも応援はしていない。頑張っている若者の応援だよ。」
彼「ああ、そう。寒いのにご苦労さま」
俺「それにしても、毎年思うよ」
彼「出場校すべてが私立で、国公立は0だということだろう」
俺「よくご存知で」
彼「去年もそうぼやいていたからね」
俺「。。。」
俺「アイツラと言ってはガラが悪いが、勉強しているのかね」
彼「学生の本分は学習であるってことだろう?」
俺「よくご存知で」
彼「去年もそうぼやいていたからね」
俺「。。。」
俺「私学振興として巨額の給付金が支払われているのだから、真剣に勉強してもらわねば。そもそも、N大のH理事長の年俸は2400万円だそうじゃないか。補助金をもらっていない東大総長の年俸に肩を並べている。手弁当でやれよ!と言いたい」
彼「東大だって名目は違うが私学補助金以上の運営費で成り立っている」
俺「。。。」
俺「駅弁大学なんてもんじゃない。コンビニ大学的なレジャーランド大学に存在意義は在るのか」
彼「私大にかぎったことではないよ。存在意義と言えば、もし仮に私大を廃止したとしたら、市中に失業者がはびこってしまい、社会不安をおこすだろう」
俺「ということは、大学に限らず、教育機関そのものが労働力の吸収体、モラトリアムだということか?」
彼「そういう面も多々ある」
俺「。。。」
俺「もっと勉強させては。アメリカでは入るのは容易だが出るのは難しいというじゃないか」
彼「古い!何十年前の話だ。いまでは落第させると訴訟を起こされるのだ。落第させるような教育をした大学が悪いと。日本の私立大学教員の給与水準も国立のそれと比べて高くない。給与だって、非常勤講師は時給じゃない。5分給だ。削れるところは削っている」
俺「先生なんて暇なもんじゃないか。タレント教授なんていつ下調べや授業をしているのかと思うほどだ」
彼「それはごく一部の先生であって、それをみて全体評価をするべきではない」
俺「。。。」
俺「給与水準は高くないとのことだが、なんぼ?」
彼「そんなこと言えるか!しかも、労働密度は3倍はある。晴れて国立大学に栄転した後輩が言っていた。これで時間が出来たと」
俺「私大ってそんなに忙しいのか?」
彼「涙;;;;;」
彼「少子化で18才人口の激減。どうやって生きていったらいいか。」
俺「下手に偉くなるからそういうことで悩むんだな」
彼「下手に偉くなって悪かったな。けど、もっと偉くなれば、もっと楽になれるかもという期待はある。」
俺「おいおい、それは問題先送りと一緒じゃないか」
彼「望みはある。生涯学習、リカレント教育、通信教育。元手は殆どいらない。丸儲けに近い」
俺「だったら、補助金はいらないな」
彼「。。。」