“Little Free Library” ~街角の小さな図書館~
メンバーの八町晶子です。突然ですが、“小さな図書館”と聞いて、皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか? 今回は、その“小さな図書館”を2025年の元旦に設置することができましたので、ご紹介させていただきます!
私がLittle Free Libraryについて知ったのは、2022年にMargaret McNamaraさんの『the little library』という絵本を読んだのがきっかけでした。活動もさることながら、DIY好きな私は、その可愛らしい巣箱のような本箱に魅了されました。しかも、その中には大好きな本たちが詰まっているのです! 以前から交流のあった、地元の英会話教室に本箱を設置してもらってからは、いくつかの新聞やテレビで取り上げられたこともありました。今回は、その本箱を更にもうひとつ設置することができました。
"little Free Library"とは?
活動の始まりは2009年。アメリカ・ウィスコンシン州、田舎町ハドソンの、とある家の庭先に鳥の巣箱のような小さな本箱が設置されました。設置したのはトッド・ボル氏。彼は、地元の住民たちが気に入ってくれたのをきっかけに、これはマジックのようなものだ!と、本箱を地域に広めることにしました。この活動は、Little Free Libraryという名の非営利団体へと進化し、今や世界75か国へと広がりました。現在、その数は20,000個を超え、なお増え続けています。ルールはいたってシンプル。“Take a book, return a book”。つまり、「小さな本箱の中に本を並べ、近所の人が誰でも自由に持っていったり、置いていったりすることができるようにする」それだけです。
どうやって始めるの?
Little Free Libraryでは、本棚を作成するキットも用意され、インターネット上で販売されています。また、他にも家族で作ったものや友達同士で作ったもの、芸術家が作ったもの、建築家が作ったものなど、個性あふれる本箱が世界中に設置され、メディアやFace Bookなどでも広く紹介されています。活動は、ものづくりの観点からも注目され、2013年ニューヨークでは10チームのアーティストが斬新なデザインの本箱を作成し、街中に設置するという企画が行われました。2014年にも、シアトルで本箱のデザインコンテストが開催されました。設置されたLibraryの数々は、地域の人たちのお気に入りのスポットとなり、ツーリングやハイキングのコースにもなっているそうです。
この世界的なネットワークに正式に参加するには、登録を申請する必要がありますが、必須ではありません。登録されると、Little Free Library公認のサイン(看板)を入手することができ、また世界地図の上に本棚のロケーションが登録されます。
DIYやものづくりに興味のある方、海外の新しい文化やトレンドに関心のある方、地域コミュニティの活動に関心のある方など、ぜひこの活動に参加されてみてはいかがでしょうか!
そして、もちろん……本好きの方たちも★☆彡