ミッドサマー/映画

2回目。
1回目の印象が強烈過ぎて、
2回目はまだ落ち着いて観れた。
それでも、あのシーン(崖)とあのシーン(籠絡)は強烈だった。
1回目の時は主人公の女性に対して、
巻き込まれてかわいそうという印象だったが、
2回目は冒頭から少し印象が変わった。
最初はフラッシュバックしていたが、
徐々にのめり込んでいく様や、
死に囚われていたところから、
最後のシーンに向けての解放感、
カタルシスと言っていいくらい。
最近、文化人類学の新書を読んでいたので、
フィールドワークに行く動機やテーマの取り合い、
彼氏が彼女の状態を気にもかけずに、
近親相姦について尋ねるところ、
取り上げることに対して許可をもらえたところ等は、
1回目と感じ方が変わった。
どなたかの記事で拝見したが、
オズの魔法使いがモチーフになっているとのこと。
主人公がオズ、臆病なライオンが彼氏で最後は熊、マークはカカシそのもの、ジョシュは手段を選ばないブリキ。
そう言われると腑に落ちる。
感想としては、異様で不気味で自分とは違う文化について、
どのように受け止めるか、拒絶するのかを実感させられる。
後味はすこぶる悪いが、そういう映画は嫌いではないし、むしろ好き。
不気味さと不気味に感じる自分を感じることができる傑作ではあると思う。

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