ゴールデンコンビ

新しいスタイルという感じ。
これまで辛苦を共にしたコンビではなく、新たに双方が(?)選んだコンビで、かつ即興でお題に挑む。
元々の関係性があってその文脈を楽しむ場合(長田、じろう)もあれば、これまで関わり合いがなかったけれどもお互いを認めつつあった二人が組む場合(くるま、野田)もある。他には単純に好きなことを好きなようにやる場合(サーヤ、カズマ)や世代間闘争(切磋琢磨)を体現化した場合(ホリケン、屋敷)、異文化との衝突(真栄田、澤部/個人的には一番好き)もあった。後は新世代の躍動(せいや、ハナコの人)やアングラ・楽屋ノリの極地(津田、永野)など。
それぞれのコンビがそれぞれに意味合いや新たな文脈があったので良かったと思う。
それぞれのコンビが、お題をこなすごとにお互いを理解して習熟して行く感じがとても良かった。
それとは逆に、あらかじめ関係性があったからこそ、その上辺の理解だけで限界が露呈することもあった。
ただ総じて、これまでのカタでお題にあったものを選び出すのではなく、新しいスジが作られて行く過程はとてもおもしろかった。
会場のお客さんと作り上げていく一体感も良かったのだろうと思う。
なので、一番面白いコンビではなく、一番面白くないコンビが脱落して行くのは、会場との一体感を作り出すための―会場の体験を再現するための―ギリギリで一番近似値をとるための措置だったと思われる。
最終的には常に新しいカタチを作り出そうとしていたコンビが優勝したのはある意味必然だったと思う。
個人的には、即興性、新奇性を研ぎ澄ました敗者復活の時間が一番笑ったかも知れない。

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