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お金を学べば「投資って怖い」から、「預金って怖い」に変わる日が来る

今日、銀行から住宅ローンの金利が上がりますよ。って通知が郵便で来ました。我が家の住宅ローンは変動金利。日銀の政策や日本経済を見てたら、そろそろ上がりそうだなとは思ってたし、なんとなく折り込み済みだったんだけど、0.15%は上げ幅大きいなぁと思います。

でも、こういう機会は、お金のことをちゃんと学んで、マネーリテラシーを上げて、アップデートしていきたいな。と思いなおすことができます。

お金の勉強をちゃんとしなきゃなって思ったのは、10年位前かな。きっかけはこちらでした。

r>g

トマ・ピケティ「21世紀の資本」

ピケティが「21世紀の資本」を発表して、空前のピケティブームが席巻しました。懐かしい。2014年12月リリースなので、ちょうど10年ですね。NISAが誕生した年でもあります。

728ページにもわたる大著なので、さすがに全部読むことはできず、立ち読み程度でしたが、この本の要約は「r>g」というたった3文字の不等式であらわすことができます。ピケティが言いたいことがすべてここに凝縮されている。これはすごい!

r: 資本収益率が、g: 経済成長率を上回り、格差が拡大するとなったら、当時の私は危機感を抱かずにはいられませんでした。自分だけじゃなく、お金にも働いてもらわないと、と意識するようになりました。

10年前の当時も証券会社の口座を開設して投資信託をやってましたが、勝ったり負けたり。ん?そもそも勝ち負けってなんだ?

そうなんです。短期で利確することばかりめざしてたんですよね。狼狽売りして損切りしたこともあります。チャートのローソク足の読み方なんて、よくわかりません。75日移動平均線と25日移動平均線が交差したポイントが・・・とか???です。

銀行に推薦されたファンドを購入して失敗もしました。銀行が推奨する金融商品は、高い手数料で銀行が儲かる仕組みなので、当時の私は銀行にカモにされていたんですね。後になってわかりました。悔しいです。

そういう経験を経て、投資の王道は長期・積立・分散だと学びました。そして、インデックスファンドがアクティブファンドや個別株を買うよりも上回るというデータがでてます。ウォーレン・バフェットは私が死んだら資産は、「S&P500に90%投資せよ」と妻に言ってます。

“Put 90% in a very low-cost S&P 500 index fund. I suggest Vanguard’s.”
(90%を非常に低コストなS&P500インデックスファンドに投資し、残りの10%を短期国債に。)

ウォーレン・バフェット

S&P500は短期的には上げ下げを繰り返してますが、30年スパンでマイナスになったことは、歴史上ありません。どこを切り取っても上昇カーブです。
日本版S&P500である日経平均225はどうか?1989年のバブル崩壊以降、30年がごっそり失われています。BRICsと呼ばれる新興国もリスクが高かった。

そして、世界全体を見ると、年3~4%で経済成長してますから、オルカンあたりが推奨されるわけです。

このようにして、私の投資スタイルは確立されていきます。初心者が上がる下がるなんてわからないので、インデックスファンドを愚直に積み立てていくのみ。ドルコスト平均法ですよ!と、勝間和代さんあたりが口酸っぱく言ってます。素人はこれでいいんです(私は勝間さん信者ではありません)。

アインシュタインは人類最大の発明 は、「万有引力の法則」でも「特殊相対性理論」でもない、「複利」だ。と言ってます。
長期でホールドすることは複利の効果を得られます。

こうして学んでいくと、「投資って怖い」から、「日本円を握りしめてるだけって怖い」に変わる日がくるんですね。お金の勉強は21世紀の生存戦略だなと痛感。

話は住宅ローンの金利に戻しますが、住宅ローンの金利よりも、投資ファンドの年平均成長率のほうがはるかに高いので、繰り上げ返済するくらいなら投資に回しましょう。

今日はここまでです。


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