花の匂い

今日、ふとしたきっかけでMr. Childrenの「花の匂い」を聴いたら、涙が溢れてきました。2008年発表の曲です。

この曲は桜井さんが父を亡くした時に書いた曲ということですが、感動せずにはいられない曲です。大切な人を失った詩ですが、歌詞が本当に素晴らしい。この曲によって、何百万人の日本人が亡き人との心をつなぐことができたことでしょうか。私もそうです。喪失体験がある人には、絶対に刺さる曲です。

全ての歌詞が壮大で美しいですが、一部の歌詞を引用します。

花の匂いに導かれて淡い木漏れ日に手を伸ばしたらその温もりにあなたが手を繋いでいてくれているような気がした

Mr.Children「花の匂い」

こんなに美しい情景描写ってこの世にありますか？

誰の命もまた誰かを輝かすための光

Mr.Children「花の匂い」

命は命によって輝く。どんな命も美しく、命のリレーの尊さを教えてくれるフレーズです。

このあと、人間の想像力をはるかに飛び越えたとんでもないキラーフレーズが出てきます。

どんな悲劇に埋もれた場所にでも幸せの種は必ず植わってるこぼれ落ちた涙が如雨露（じょうろ）一杯になったらその種に水を撒こう

Mr.Children「花の匂い」

ヤバすぎます。こぼした涙で咲く花はきっと…涙…例え僕が死んでも匂いを放ち、遺された人は匂いに導かれて手を伸ばしてくれると信じています。

「花の匂い/Mr.Children」の歌詞 って「イイネ！」

僕のつたない表現では説明不可能です。こうやって切り取るだけではこの曲の魅力が十分には伝わりません。いや、これだけでも十分魅力はありますね…。まだ聴いたことのない方は、この歌詞世界を美しいメロディーと演奏を合わせて、体全体で十分味わってください。

「自分の葬式にこの曲をかけてくれ。」と、遺された人たちには伝えたいと思っています。