いたかもしれないタコ図鑑 no.1 サナダコ
サナダコは約200万年前に生息していたと思われる体長わずか5mmのタコです。化石は残っておりません。
このタコは非常に弱々しい生き物なのですが、ヒトに寄生することで繁栄することができました。
シジミの仲間に卵を産み付けて、その貝を食べたホモ・エレクトゥス(原人)の鼻腔内に住み着きます。
2ヶ月間、鼻腔の粘膜に張り付いて血液を吸い取ります。
このとき、サナダコから分泌される体液のせいなのかわかりませんが、ホモ・エレクトゥスは免疫力が向上します。おそらく宿主の体を守るためだと思われます。
成体に近づいたら、サナダコは特殊なホルモンを出し、ホモ・エレクトゥスを海辺へ誘導します。このホルモンを注入されるとヒトは無意識に海へと向かってしまいます。海へ到着したホモ・エレクトゥスは海で全身を洗います。このとき鼻腔からサナダコが飛び出して海に帰ります。このとき、ホモ・エレクトゥスは意識が朦朧としているので一人で来ていたら溺れ死ぬこともあります。
こうしてサナダコは海で交尾をしてまたシジミに卵を産み付けます。海の浅瀬ですべてのサイクルが完結します。
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