決めつけ
決めつけられることにものすごい拒否感がある。
「あなたってこういう人だよね」
そうかもね、と笑顔で返しながら、心の中は不思議で溢れる。
どうして人は人を決めつけたがるのだろう。
性別、名前なんて所詮最初からつけられている、不可抗力なものだ。
それは人からのイメージというものにも当てはまる。
人は勝手に人を決めつける。
そういうのが嫌で、子供の頃は出来るだけイメージに沿っていると思われる行動や言動をしていた。
そのイメージに反する行動、言動、服装、それらを出来るだけ避ける。
本当はこういうことやりたいのに。
本当はこういう服着たいのに。
でも私がそういうことやるのは、イメージと違うからやめよう。
なんでそう思っていたのかはよくわからないけど、多分親に褒められる良い子でいたかったんだろう。
先日も、良く会う後輩に言われた。
「先輩って最初に会った時、そんな人じゃなかったですよね」
苦笑いしかできなかった。
その後輩に会った時、私は色んなことを考えていたんだよ。
自分の居場所がなかったから、必死に作ろうとしてたんだよ。
「○○さんに会って、なんか変わりましたよね。子供返りしたみたいな、ふざけるのが多くなりましたよね」
居場所ができて、そこに落ち着いた結果、自分の本心が溢れているだけなのに、そういう風にいざ人に言われてしまうと、何か間違えてるのかと不安になる。
君の前で見せている私が、全ての私ではないし、そんなの当たり前だ。
決めつけるのは勝手だけど、その範疇に収まっているつもりはない。
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