読了【ずうのめ人形】
アマプラで『来る』という映画を見て、原作が気になり『ぼぎわんが、来る』を買いに行った流れで買っていた『ずうのめ人形』。
面白かった。
『ぼぎわんが、来る』は、映画を先に見ていたのもあり、多少頭の中に想像が出来上がっている状態で見たから、面白かったのかもしれないなぁなんて思っていたが、そんなことはなかった。
久々に小説をこんな一気に読んだ。
楽しい。
頭の中で具体的に想像してるわけじゃないんだけど、でも想像はあって、それがまた不思議な感覚。
読書の感覚。
澤村伊智さんの書く本は、怪奇現象の怖さ、気持ち悪さに加えて、人間の怖さ、気持ち悪さがある。
そこがすごくバランス良く配置されてて、怖いし、人間の気持ち悪さにイライラする。
アマプラで『来る』を見たときも、何よりまず人間の暗いところに気持ち悪さを覚えた。
出てくる怖い部分なんて、子供の頃によく聞いた、よくある怖い話みたいなものなのに。
よくある怖い話だから、なのかちょっと背筋がゾクッとする。
なんとなくわかってるからこそ、怖いと思うのかもしれない。
知っているってことは、恐怖も感じやすい。