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無職転生26巻

無職転生も最終巻
蛇足編というのが出てるけど、文字通り蛇足なんだろう。本編はこの巻で終わるのだろう。

勢いそのままに読み進める。
バーディガーディとの決戦。
ロキシーが何かしらしてるをひたすら待つための時間稼ぎ。
これどうなるんだろう無理そうな気配がすごいけどと思ってたところにギレーヌとイゾルテからのシルフィ!!!
シルフィの挿絵がカッコよくて綺麗で感動した。
テンション爆上がりである。シルフィ!!!!
戦闘中にこんなにシルフィでテンション上がったことかかつてなかった。
フィッツの時のもどかしさとロキシー浮気事件の時がピークで、その後良いように扱われてる妻という印象だった。最終巻でのカッコ良すぎる登場に全俺が沸いた。

そこからロキシーが持ってきたマジックアーマーからの激闘だけど、思ったよりは沸かなかった。
エリスやっぱかっけぇ…となったくらい。
ギースの死に際が泣けた。無力でやりたいことはできないけど、必死にできることをやって、ルーデウスに立ち向かった。
読者側というか、一般人枠における最強の男だったように思う。
だからかすごく悲しかった。あれだけ頑張ったけど、正しくない仲間たちは誰も指示を聞かなかった。ルーデウスはなんだかんだと人と向き合ってきた。ギースはヒトガミの助言で生き延びてきた。それでもパウロ達とパーティーを組んでた時は全部が全部ヒトガミの助言で生き延びたわけではないと思う。
その後だって一歩間違えば、考えなければ死んでる場面も多かったように思う。

ルーデウスが勝つと思ってたし、ギースが勝っても面白くはないと思うけど、ギースが負けたことは認めたくないなと思ってしまう。
かっこいい生き方だと思った。

そこからのアレクはまたこいつか…伏線はあったけどこっから復活するのか…となったけど
オルステッドの覚醒!(?)
どこか一歩引いてたオルステッドがこのループに覚悟を決めるような感覚はおおおおお!!!!
となった。ルーデウスたちの戦いで何か心変わりがあったのかな。わからん。オルステッドも仲間欲しかったのかな。オルステッド基本良い人のイメージしかないからおもろい。

ルーデウス74歳?の最後。
良い人生だったんだなぁと思える優しい気持ちになれる最後だった。
こんな人生が送りたい。これを目標に頑張りたいと思った。
愛する人に見守られて、家族に見守られて、そこに温かい感情があって、それを感じられて。
いいなぁと思ったら泣いた。

夢かと思ったけど事実だった。
ヒトガミは最後までルーデウスに敗北感を与えたかったようだけど失敗というか、ルーデウスは生きてる者があとはなんとかするだろうと達観してた。
これは良い人生を送ったらきっと至れる境地と思えた。
ヒトガミの最初の胡散臭さと余裕が全く無い感じが面白い。ヒトガミというけど、まさに人だと思った。面白い。

ルーデウス人物録は振り返りという物語は本当に終わったんだなと思える。
ヒトガミとの別れも良かったけど、この振り返りで懐かしいな…と思えた。
地味に
死後、彼のポケットから白い布が発見され…で笑った。
余韻に浸っていたところにこれは笑う。
あんなに良いシーンだったのに。

あとリニアってリニアーナって名前だった。
ここで初めて知った。衝撃だった。

懐かしむ後半。ルーデウスがこの世界に来た経緯もなんとなく語られた。そうなんだくらいの感想しかなかった。

ルーデウスの日記という形はちょっと面白いなと思った。良い感じに締められようとする感じはあまり好みではなかった。

でもこれは1人の濃密な異世界転生者の確かな日記だなと思った。
人生体験のように読んでて感じたから、日記であると言われてすっと受け入れることはできた。

ルーデウスの幕は閉じたんだなと思えた。
この後は確かに蛇足だなと思った。
この後は読んでみて、いらないと感じたら読むのを辞めてしまうと思う。
面白かったら読み続けたい。
無職転生は20巻くらいからか説明口調のものが増え、もう少し本人達の会話から状況確認させてもらえると楽しめると思えてたので、読み切った。終わり感も強い。

何はともあれ物凄く楽しんだ。
良い物語だった。
読み終えた今、何か頑張ろうと思える作品だった。
ありがとう。

読み終わり、この喪失感というか燃え尽きた感覚はなんなのだろう。
全てのやる気がなくなり、虚無感に襲われる。
次に面白いものを見つければまたハマるのだろうけど、一時的に起こる喪失感だけは慣れない。

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