令和6年度のフィールド実習報告会を開催しました
社会福祉学科教員の清水です。1月7日に令和6年度のフィールド実習報告会が行われました。
フィールド実習は昨年度から社会福祉学科で始まったカリキュラムであり、社会福祉士を目指す学生はもちろん、目指さない学生も、学科が定める基準を満たす実習先で、実習指導を受けて策定した計画に基づき実習を行い、現場での経験を正課の単位を認められることになりました。
昨年度は8月〜12月に4名の3年生がフィールド実施を行いましたが、今年度は10名の3年生と、5名の4年生がフィールド実習を行いました。4年生は、3年次にソーシャルワーク実習やフィールド実習を経験した学生が、卒後のキャリアに向けて、さらに自身の経験や見識を広げていく機会となりました。
ソーシャルワークの法定実習とは異なり、実習先はかなり多岐に渡ります。地域食堂やフリースクールを含む地域やこどもの居場所や、専門性や希少性の高い支援•サービスを提供する社会福祉法人や企業、NPO、非営利組織を支える中間支援組織/財団のほか、医療機関や地域生活定着支援センター、居住支援を行う団体等がありました。
報告会には実習先施設の指導者の方や、来年度履修を希望する学生などが集まり、実習生から実習の体験や学び、感じたこと等について、実習指導の授業で個々の体験をメタ化したのちに、グループによってまとめられた気づきや学びについて報告がありました。
法定実習と比較して、自由度が高いことが特徴のフィールド実習ですが、その分、個々が何を現場から学ぶのかが明確にならないと、学びが得られにくい特徴があります。中には初めての経験でなかなかそれを言語化したり、実行に移していくことに苦慮したメンバーもいたかもしれませんが、それぞれが真摯に実習に向き合い、大学での座学の学びを現場という社会の接点に活かす経験となったのではないかと思います。
学科としても開始2年目であり、まだまだカリキュラムの整備を進めているところですが、学生に貴重な体験機会をご提供頂けるのは、何よりも実習先の皆様のカリキュラムへの理解とご指導によるものであり、一緒にプログラムをつくるチャレンジにご協力頂いたことに、改めて、この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。