【レポート】富山の地で漁師たちからもらったパワー
先月富山県で開催された「富山県漁協青年部連合会(以降、県漁青連)」(富山県内の漁協青年部の集まり)で、『「地域性」×「全国のつながり」が生み出す可能性-繋がりづくりの方法と効果-』と題してお話をさせていただきました。
前職の時からお世話になっている富山県漁連の職員さんから、若手の漁師たちが「地域の枠を越えて仲間を増やしたい!」と思うような話をしてほしいとのご依頼があり、このテーマにしてみました。
おそらく操業が一番忙しく、稼ぎ頭になる世代でもあるのが若手~中堅。その方々が、1日漁を休んで東京で開催する研修や集まりに参加するというのは、とても勇気がいることだし、「この1日漁に出ていれば、、、」という気持ちになるのは当然だと思います。私の父だって、30代の頃は1日の休みも惜しく働いていました。だから子供の頃は旅行なんて行ったことなかったです(笑)
それでもやっぱり、その1日で得ることが、後々自分を助ける何かになるということを知ってほしいというのが、ご依頼趣旨でした。
来賓でいらしていた漁連の道井会長のお話がとても印象的でした。
県漁青連創設期を経験された方で、当時ご自身が漁業操業で精いっぱいの中でも地域を越えて全国の漁協青年部とつながりを持ったことが、今でも仕事に生きているとおっしゃっていました。
同じ漁業を舞台に頑張る仲間が全国にいることの心強さを、身をもって経験されてきた方です。
私は全漁連で全国漁青連(全国の漁協青年部の集まり)の事務局をしていた経験から、地域の枠を越えて、「全国」というレイヤーでできることを具体例を交えてご紹介させていただきました。
また、ボランティアで活動している(一社)うみ・ひと・くらしネットワークでは、性別や職種も越えた農山漁村のネットワークをつくっているため、そちらもご紹介させていただきました。
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何事もそうだと思いますが(笑)盛り上がるのは懇親会からでして、
杯を交わしながら、漁師さんたちからいくつかご質問もいただきました。
今現場で感じていらっしゃる危機感や、能登半島地震のことも教えていただきました。
長年富山県の漁業を見てきた関係団体の皆さんからは、これまで先輩漁師たちが課題や危機をどんなふうに乗り越えてきたのかというお話もあり。
みんなそれぞれ大切にしていることは違うかもしれないけれど、深いところで世界観を共有しあっているのが素敵でした。
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最後に…
今回富山に行き、いまだに富山県でも能登半島地震の影響があることや、関係者の皆さんが漁業の再開のために大変なご尽力をされたことを知りました。今自分が住んでいる地域ではもうあまり報じられなくなってしまっているのが残念です。
自分も経験したことがあるな、このマスの流れ。
忘れずに、思いを寄せ続けたい。