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20数年ぶりの油絵

今年の春から通信制の美術大学に入学。
新型コロナの流行でスクーリングはほぼ申し込まず、申し込みをした唯一の授業は課題研究を選んで現地に行かないことにした。
これは課題研究で20数年ぶりに描いた油絵の過程。

先ずは大学から送られてきた紙風船と自分が選んだモチーフを組み合わせてクロッキーから。
その後F15キャンバスに大きさの近い木炭紙にデッサン。紙風船のかたちがモノクロだと取りにくいのとエスキース兼ねるとの事だったので色着きに。

いよいよキャンバスに着彩。
下書きが好きでないから直接絵の具で描いていった。

紙風船はモチーフとしてあんまり魅力を感じていなかったから、組み合わせるモチーフ選びに悩んで結構時間をとった。
一番手前にお気に入りの動物はスコータイ朝の遺跡の出土品で、夏に私の所にやってきた。
気の利いた名前をつけてあげたかったけど思い付かず名前はそのままスコータイ。
訳すと幸福の夜明けなのだそうだ。
エスキースの時は意識してなかったけど、左右の背景は夜と朝焼けのイメージなのかもしれない。描いている途中からそう気がついた。
夜は大好きだし、幸福は己のありよう自分でつくるものではあるもののなかなかしんどい日々が続いている。
だから無自覚だったけどスコータイを望んでこの一枚を描いたのかもしれないな。
さて、今度はこれを梱包し大学に発送しなければ、どうやって包むか悩むなー。

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