白黒はっきりさせなくったって
仕事を終えて帰宅しようとしたら土砂降りの雨で足止め。
なので、朝からぼんやりと思っていたことを忘れないうちに書いておこうと思う。
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最近私の周りには何かに疲弊したり、得体の知れない「違和感」を感じている人が多い。
季節の変わり目だからかな。
でも、気候の変化だけじゃなくて環境の変化やとりまく人の心の動きに振り回されて、そこから抜け出せなくて、辛い思いをしている人が多いように思うのだ。
そういう人は、みな、真面目で誠実だ。善悪白黒はっきりつけようとして、重い石を動かそうと必死になっているんだ。不真面目な私には眩しく映る。
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私自身はあまり他人に相談をしないのだが、ここ半年くらい前から娘に相談や悩み事を聞いてもらうようになった。
娘は7歳だが、ひたすらに話を聞いてくれて、私の言葉を包み込んでくれて、白黒決めずに最終的には
「きっと、それでよかったんだよ」
というような類の言葉をくれる。癒しと励まし、全てが内包された短い言葉。
娘からしたら、内容を理解する難しさと対峙した結果の言葉なのかもしれないが、何かに後悔したり困りごとを乗り越えられなかったりした人を前に「それでよかった」と言ってあげる強さが私にはあるだろうか。
SNSやブログの普及で、評論家気取りが増えた。
私もこうしてnoteを書いている時点できっとそうだ。純粋な相談者が抱える問題や気になることに必要以上に切り込んで、正義感を振りかざすような振る舞いをすることが容易になったし、何かしらジャッジをつけないといけないような、そうしないと賢くないような、緊張感に満ちたコミュニケーションが増えた気がするのだ。
賢いふりはやめて、もっとおおらかな言葉を発せられる人になりたい。
解決してあげる力よりも、ただ笑顔で包んであげる力が欲しい。
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そんなことを考えた、雨宿り。
(おわり)