日々、記す。
日記。
このnoteの投稿も日記のようなものかもしれないが、私の中での日記の定義は以下だ。
・できれば毎日書く(書く事がなくても、一言でも)
・気持ちや思いよりも、出来事を書く。それに付随して心の動きがあったら記すが、メモ程度。
・あとで見返した時に役立つ情報であれば喜ばしい
とはいえ、今は書いていない。
小1から中3まで毎日書いていた日記がこんな感じだったので、私にとってのそれは形状を変えないままで、とはいえ今の生活には実はフィットしていないのだろう、日記を再開しようと思っても続かないのである。
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7年前、子供に卵白のアレルギーが見つかったため、手帳に毎日子供が食べたものをメモしていて、それは1年間続いた。続けているうちにどんな食事だとお腹を壊すのかなどの傾向が見えてきたので、健康維持に大変役立った。近年の「連続した日々の記し」といえばその程度だが、これはなかなか良い記録であったと思っている。
とはいえ、実はそれを記すためのツールで納得のいくものに出会えなかった。食事時間や排泄時間を簡単にマークするためには24時間の時間軸が書かれたページが欲しかったし、商品として「育児日記」と書かれたものにはそのようなレイアウトが施されていたが、デザインに好みのものがなく、結局ビジネス向きの朝から夜の時間軸が書かれた手帳を使った。当然、夜間授乳などの記録には使いにくかった。
今はきっとスマートフォンのアプリなどで便利なものが出ていると思うのだが、当時はそこまでではなかったし、育児中にスマートフォンを使う母親はけしからんという風潮も出はじめたころで、普段は単純・鈍感・傷つきにくい私でさえ、産後のホルモンバランスの乱れもあったのか、いろいろと気にしたものだった。
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いつかシャープなデザインの育児日記帳を作りたい、というのは長期的に思っていることだが、それ以前の問題として日々の記すべき事項と対峙した時に、いかに快適に且つ速やかに(的確かどうかよりも)記録しておけるかということにも興味が出てきていて、ついには自分の店で日記についての小さな催しを開くことにした。
http://musubimekyoto.com/info/1557313
そんなことを話していると、「私は毎日日記つけてるよ」という方と「日記つけたいんだけどいつも数日で挫折するんだよね」という人と、ちょうど半々くらいだということに気づいた。
実は、イベントを企画した段階では、後者の挫折組の方が多いという感触を持っていたし、店頭での会話でもそういう方が多かった。
そうか、日記をつけている、という人ってそういえばわざわざ口外はしないものなのかもしれないな。
SNSという日々の公開ツールがどんどんデジタルの世界で拡張していく中で、相反するように実物としての日記帳や手帳の商品バリエーションは増えている昨今。正直、自分自身情報の整理ができなくなってきているんだと思う。だから、手を使って、道具を使って、書いておきたいという欲求が今高まっているのかもしれない。
ちなみに、私が大好きな日記文学は「はれときどきぶた」です。あれは名作。
(おわり)