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我を見失う

お客様を怒らせてしまった。
普段の自分ならば決してしない行動を
取ってしまった。
勝手に相手の意向を解釈してその勝手に
汲み取った意思を理由に第三者に問合せを
かけたのだ。

「私はそんな風にはいっていない」
大変がっかりした、心外だ、といった
内容と共に問合せそのものをなかったことに
してくれと言われた。

それはそうだと思う。
私も同じことをされたら、かなり怒る。
しかしながら、こちらが伝えたことを
まるで無視されて、出来ない内容で手続き
してくれと言われ、忙しかったのか
あとはよろしくとばかりに話を締め括られた
のだ。
放置すればよかった。
“ご対応出来かねます”、他の手立てを
専用窓口にお問合せください、とやんわり
伝えればよかった。
私が介入して解決すべき問題ではなかった
のだ。

その判断が出来なかった。
そのことが完全に自分を見失っている、
私が取るべき態度を見失っている。
気持ちの整理がついていない。
これではだめだ。

ちょっと疲れてしまった。
理不尽なことを平気でいわれ、
何とかしろ!という声を私個人に浴びせ
かけられる。
別に上司がフォローしてくれるわけでも
ない。私だったら何とかすると思われて
いるらしい。
そのことにずっと耐え続けてきた。
必要以上に自分が何とかしようと思う
ことが間違っている。
迅速な対応を求められるけれど、
そのことで負荷がかかっているならば、
そんなに焦らずともよい。
それよりもよく考え、その時適切な言葉
行動を導き出すことの方が大切だ。

もっとしなやかになろう。
もっと自由でいよう。
良い意味で変わることができる。
そう、信じよう。



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